彼と結婚したあと、私たちは彼の実家で義両親と同居を始めました。それまでは事情により、家族がいなかった私。初めてできた家族とどうやって接したらいいかわからないまま、義両親と暮らすことになったのですが、義実家での新生活は私にとって衝撃だったのです。
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義両親はまるで猫のよう
結婚前に彼と2人で同棲をしていたころ、彼に驚いたことがあります。それは、「よく眠る」こと。彼は毎日遅くとも22時には布団に入り、9時間くらいたっぷりと睡眠をとります。先にひとりで寝てしまう彼に、最初は寂しさを覚えたものですが、一緒に生活するうちに私も彼に影響され、長く睡眠をとるようになりました。
結婚し義実家に引っ越してみると、彼の習性に納得がいきました。義両親がところ構わず、とにかくよく寝るのです! 義実家には、家のあらゆるところに「寝るためのスペース」が作られています。リビングには、フワフワとした寝心地重視のソファがあり、各部屋に仮眠スペースが設けられています。
家のいろんなところで、睡魔に抵抗することなくパタリと横になる家族につられ、私もごろごろとリラックスするようになりました。
私もたくさん食べるように
義家族は食べることがとにかく大好き。朝は出来たて熱々のお味噌汁に始まり、朝も夜も、炊飯器にはふっくらとした白米が。こだわりの海苔と明太子、厳選された塩辛、お気に入りの納豆。馴染みのお店に足を運んで食品を選ぶ、日々の小さなこだわりが心地良いです。
実は、厳しく体重管理をされて育った私。少しでも太ればごはんを食べさせてもらえなかったので、好きな物を好きなだけ食べることに、今までは罪悪感がありました。でも、この家に来てごはんを好きなだけ食べても怒られないことに、「ありのままの自分を愛してもらえる」という安心感を、ようやく知ることができました。
おいしいごはんをニコニコ食べているだけで褒められる。みんなで幸せをわかち合える。温かい家庭を初めて知ることができ、今ではぜい肉をたくわえた私ですが、今が1番幸せを感じています。
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