
私はブラジル人と結婚しており、現在ブラジル在住です。「国際結婚って大変でしょ?」と日本に住む人からときどき言われますが、結婚における問題は個人間の問題であり、相手が外国籍だから大変ということはないと思っています。ですが、文化や風習の違いによる国際結婚ならではの問題は存在します。ブラジルで暮らす私が、ブラジルの「助け合い文化」に悩んだお話です。
助け合いは一種の義務?
ブラジルは超格差社会です。貧しい人、そうではない人の違いがとても激しく、上流階級は自分たちの利権を守るため、中流階級は生活を維持していくため、下流階級は日々生き抜くために助け合いが必要不可欠となっています。
もちろん日本にも親族・家族間の助け合いはあります。ですがブラジルの場合、金銭面と仕事の斡旋が助け合いの中心となっているところが日本とは違うところかと思います。
そんな社会なので助け合いは非常に大切です。日本人の私から見れば、ブラジルの助け合いは一種の義務。助けない=嫌な人・冷たい人となり、人間関係が非常に悪くなるのです。
夫の親族のろくでもない人間
助け合いが義務のブラジルですが、幸いなことに夫の親族たちは生活基盤がしっかりしており、お金の無心や仕事の斡旋を頼んできたりといったことはありません。
……1人を除いては。
というのも、夫のいとこにあたるこの男性は親族の中で唯一の問題児。ラクにお金を稼ぐことができる違法なことばかりに手を染め、警察に捕まり刑務所に出入りを繰り返しています。彼の家族は決して貧しい家庭ではありません。普通に生きるのに十二分な稼ぎがあるのにも関わらず、とにかくお金に執着しており、違法行為をおこなっているのです。
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