恋のリハビリ期間〜理想の恋人とは〜
実は、マッチングアプリを始める前、「出会いがない」とは言いつつも、私は二人の男性と出会っていた。
ひとりは友人の紹介で、もうひとりは合コン。
元カレと別れてから半年が経っても一向に恋人を作ろうとしない私に、友人たちが心配して、出会いの場を作ってくれたのだった。友人の紹介であればきっと信頼できる人だろうと思い、私は、恋愛のリハビリも兼ねて男性に会ってみることにした。これで良い出会いがなければ、モーリーが言うようにマッチングアプリをやってみようと考えていた。
友人の紹介で知り合ったのは、大手企業の出世街道に乗った32歳のイケメン男性。紹介者の友人いわく「俺が知っているなかで東京で一番いい男」なのだそう。彼は俳優の成田凌くんに似ていて、“超”がつくほどのイケメンだった。
合コンで連絡先を交換したのは、東大卒で銀行員をしている30歳の男性。私の職場の先輩が「俺の大学の後輩でいい男いるよ!」と言って合コンを主催してくれた。後輩の彼はやさしく穏やかで、会話では常に先輩を立てていて、とても律儀で性格が良い印象だった。
結果……私はどちらとも付き合わなかった。
理由は「話が合わなかった」から。
正直、元カレと7年も付き合っていた私にとって、「次はこんな人と付き合いたい!」という具体的なイメージは頭に浮かんでいなかった。同じ人と7年間も付き合っているうちに、自分の理想のタイプなんて忘れてしまっていたから。
でも、話が合わないのは致命的だった。今後、ずっと一緒にいるとして、会話を楽しめないのは絶対にイヤ。
そうして、二人には丁重にお断りを入れ、私はこう決心した。
「よし! 次は、趣味が同じで会話が弾む人を探そう!」
二人との出会いを通して、私は、自分が恋人に求めるものは容姿でもお金でもなく、「共通の趣味があって話が合うこと」なのだと明確になった。
そして、友人の紹介と合コン、どちらもうまくいかなかった私は、親友にすすめられたマッチングアプリを本格的に始めることにしたのだった。
あとがき
今回は、私がマッチングアプリを始めるまでの流れを書いてみました。前述したとおり、マッチングアプリを始めるまでは、恋のリハビリ期間のような感じでした。
私と同じような経験をした方には共感してもらえるかもしれませんが、長年付き合っていた恋人と別れたあとは、「自分の理想のタイプってどういう人だっけ?」って、わからなくなっちゃうんですよね。私は、元カレとも共通の趣味である音楽をきっかけにして、付き合い始めました。それもあり、今回の新たな出会いを通して、「結局のところ、私は、趣味が共通していて話が合う人としか付き合えないんだな」と悟ったのです。
そして、次回はいよいよマッチングアプリに登録! 登録時に困ったことから、新たな男性との出会いまでをご紹介します。次回は、9月23日金曜日に更新予定です。お楽しみに!
イラスト/かたくりこ
★結婚の体験談&マンガを読むならこちら
コメントを書く