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よかれと思ってやったことが、思わぬ結果につながってしまった――そんな経験はありませんか。
私も、夫のためにとった行動が裏目に出てしまったことがあります。私の過去の失敗と、それをきっかけに気づいた夫婦のあり方についてお話しします。
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結婚して間もないころのことです。
「夫が喜んでくれるかも」と思い、いつもより手の込んだ夕食を作ることにしました。
材料も普段よりしっかりと揃え、気合いは十分。しかし、初めて挑戦するレシピだったこともあり、キッチンでは余裕をなくし、てんてこまいでした。
なんとか料理を完成させて食卓へ運びました。夫も一目見た瞬間「おいしそう」と喜んでくれ、ほっとしたのも束の間。一口食べた瞬間、夫の手が止まりました。
「どうしたの?」と不思議に思い、私も同じ料理を口に運んでみると……。
かなりしょっぱい!誤って塩を2回入れてしまっていたことに気づいたのです。
慌てて「ごめんね」と謝ると、夫は笑いながら食べてくれましたが、私は恥ずかしさでいっぱいでした。
その日の夜、夫は「気にしなくていいよ」とやさしく声をかけてくれました。
それでも私は落ち込み、しばらくキッチンに立つのが怖くなってしまいました。自分の失敗が頭から離れず、自信をなくしてしまったのです。
そのせいで、数日間は簡単な料理ばかり作ることに。夫との会話もどこかぎこちなくなってしまいました。
夫はいつも通りに接してくれていたのに、私の中では「せっかく頑張ったのに……」という気持ちが、ずっと引っかかっていたのです。
そんな空気を変えてくれたのは、夫の何気ないひと言でした。
週末、夫が「今日は俺が料理してみようかな」とキッチンに立ったのです。
慣れない手つきで戸惑いながら料理をする姿を見ていると、その一生懸命さがおかしくて、思わず笑ってしまいました。
すると夫が「この前の塩事件よりはマシかな?」と、ひと言。
その言葉に、私の肩の力は一気に抜けました。
それ以来、あの失敗は2人のちょっとした笑い話になり、私は気負わずに料理を楽しめるようになりました。結婚生活では完璧でなくてもいいのだと気づけた瞬間でした。
結婚生活の中では、よかれと思ったことが失敗につながることもあります。
それでも、その失敗をどう受け止め、どう向き合うかで、夫婦の距離は変わっていくものだと思います。
完璧にこなすことよりも、同じ出来事を2人で受け止めていくこと。そんな積み重ねが、私たちなりの「理想の夫婦の形」なのだと感じた出来事でした。
著者:中里涼子/30代女性・10年以上ライターとして活動。アメリカの大学への留学経験あり、女性の悩みなど多くのジャンルの記事を執筆。
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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