
私は以前、交際相手から激しいDVを受けていました。彼は酒を飲んでは泥酔して、私を殴っては泣いて謝るのです。ゆっくりと時間をかけて彼と洗脳されていった私は、DV被害者にありがちな「私が彼をなんとかしなきゃ」というマインドになっていき……。
※本文内にDV被害の描写が出てきます。トラウマのある方はご注意ください。
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洗脳された私
「お前は何もできない」「お前の側にいてやれるのは俺ぐらいしかいない」と彼に巧みにディスられ、そもそも低かった私の肯定感は日に日に削がれていきました。そして、見事に「こんな私を見捨てないでいてくれる彼を、私が助けてあげるべきだ」と考えるようになっていたのです。
使命感に燃える私は、すべての元凶である酒を彼から取りあげようと必死でした。お酒さえ飲まなければ、彼は明るくて楽しい人だったからです。しかし、ほとんどアルコール中毒に近い状態だった彼との戦いでは生傷が絶えず、彼を支えようと躍起になる私の視界はどんどん狭まっていきました。
二人きりの世界
私が彼から酒を取りあげると、彼は私を厳しく縛りつけました。「お前の言うことを聞いてやるから、お前も俺の言うこと以外は聞くな」という感じです。
そのころ、友人たちからひどく心配されていた私は「別れなよ」と口を酸っぱくして言われていました。しかし、私は友人たちからの心配が次第にうっとうしくなり、こちらから意識して距離を取るようになってしまったのです。すると、友人たちは私から徐々に離れていきました。
こうして彼は私をさらに束縛しやすくなり、二人きりの世界で共依存は加速していったのです。いつからか、彼は「お前とはいずれ結婚してやる」というような言葉を、暴力行為の免罪符のように使い始めました。私もその言葉を受けて、「こんな私を選んでくれるのはこの人しかいない」と思うようになっていったのです。
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