【妊娠したら癌になった話 第20話】ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。
★連載を最初から読むなら:「残念ですが…赤ちゃんは育ちません」地獄の始まりは異常妊娠だった #妊娠したら癌になった話 1
11クール目に起きた奇跡
侵入奇胎(※1)を治療するため、抗がん剤治療を始めた月野ねこさん。しかし、1種類目の抗がん剤『メトトレキサート』では思うように効果が出ず、2種類目の抗がん剤『アクチノマイシンD』にシフトして治療を継続することに。
アクチノマイシンDに薬剤を変更してからも副作用は相変わらずつらいままで、私生活では体が思うように動かせず、家事や育児を夫や母に任せきりの状態に。「私の存在は家族にとってお荷物でしかないし、私はダメなママだ。それに、抗がん剤治療がうまくいくかもわからないし……ただただ不安だよ」とネガティブになってしまうことも多かったのですが、それでも不安に耐えながら、外来での抗がん剤投与を4カ月ほど続けた結果……。
※1=侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。
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