「…泣いてる？」初めて見る彼の姿に抱いた気持ちは… #非モテ女子ヒロインになる 36

【非モテ女子が片思いしてたハイスペ年下男子に告白されるまで 36話】25歳まで「彼氏いない歴＝年齢」だったメルコパンダさんは、ボランティアサークルで後の夫となる・とものりくんに出会いました。

とものりくんに惹かれていたメルコさんでしたが、失恋したと勘違い。その後、メルコさんが失恋から立ち直ったころ——。とものりくんは、メルコさんのことで頭がいっぱいになっていて……！？

★連載を最初から読むなら⇒「いつか王子様が…」25歳＝彼氏いない歴だった私が出会ったのは… #非モテ女子ヒロインになる 1

彼のすすり泣きに困惑

イケメンでやさしく、頼りがいがあるところから、とものりくんは女性から言い寄られることも多くありました。そのとき、「やさしくするなよ、勘違いするだろ」ということを言われてから、牽制の意味もこめて、右手薬指に指輪をつけるように。

「恋愛など非効率なものに囚われたくない」「今は勉強を頑張りたい」と思いながらも、メルコさんのことを思わずにいられなくて……。

「メルコさんのことは忘れよう」と思っても、なかなか頭から離れないもの。メルコさんから連絡が届くと、ウキウキでスマホを手にするとものりくん。メルコさんに完全に恋をしちゃっています♡

そして、視点はメルコさんに戻ります。まさか恋愛感情を抱かれているとは思っていないメルコさん。失恋（勘違いですが）から吹っ切れて、とものりくんにはフラットな姿勢で接していました。そんなとき、とものりくんから電話が。しかも、涙していてなにかただごとではない雰囲気……。

とものりくんに何があったのかは、彼に配慮して描かれていませんが、メルコさんが「自分の隙を見せない人だったので、こんな姿を見せるなんて、ポキっと折れて私たちの前から消えてなくなりそうな危うさを感じました」と綴るほど、とものりくんは疲弊していたよう。

「もう会えないかもしれない……」と思うほど消えそうな声を聞き、「失いたくない」「消えてほしくない」と思うのは、恋愛感情とは関係なく、彼を「人間として」大切に思っている証拠なのかもしれません。

★前のお話：「したくないのに」恋愛に消極的な彼が葛藤していたワケは？ #非モテ女子ヒロインになる 35

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