
夫は新聞記者です。初めてそれを聞いたとき「新聞記者……? どんな仕事だろう? かっこいいなぁ」なんて思いました。そしてその後、彼と結婚。ところが、結婚後には過酷な現実が待っていたのです。
★結婚の体験談&マンガを読むならこちら
とにかく仕事漬けの夫
若手記者には「番記者」と呼ばれる仕事があり、例えば首相を担当するようになれば「首相番」などといわれるのですが、この番記者というのがとても大変! 担当の政治家の朝の出勤から帰宅まで、ひたすら張り付かなければなりません。毎日めまぐるしく走り回る夫は、万歩計を見たら1日に2万歩歩いていた、なんてこともあるくらいです。
その上、毎日締め切りギリギリまで原稿を書き、帰るのは決まって0時を過ぎてから。夫は朝から晩までとにかく仕事漬けで、休日だって何で呼び出されるかわからないし、どこに行くにもパソコンと一緒という状態なのです。
パパはレアキャラ! 「いつも仕事でいない」が不思議じゃない
結婚後、子どもが2人生まれ、わが家は夫、私、長女、長男の4人家族になりました。しかし、子どもが生まれても、夫が仕事人間であることに変わりはありません。そのため、「ワンオペ育児」は当たり前です。
休日などで、公園に家族で遊びに行っても、遊ぶ子どもをよそに、夫は公園の片隅でパソコンをカタカタ。たまに家に夫がいると、子どもたちはレアキャラのパパの存在を喜ぶのではなく、「ねえ、今日はいつ仕事に行くの?」と夫の周りをぐるぐる回りながら聞くほど。
生まれたときから、パパは超仕事人間だから、「いないのが普通で、いるのがレア!」「一緒にいるけどパパは仕事」という状態を不思議に思わない子どもたちなのです。
夫が家にいることを子どもたちが珍しがるくらいなので、当然、私1人に育児・家事が降りかかってくるわけです。風邪をひいても、胃腸炎になっても、どんなときでも1人で対応しなければならず……。子どもたちがインフルエンザにかかると「うつると困るから」と言って、ホテルに泊まりにいってしまう夫に、心細い夜を何度も過ごしました。
そんな状態なので、みんなで一緒に歩いている家族連れを見るとうらやましく思ったものです。
コメントを書く