「旅行地でも食事はファストフード」彼は超節約家。彼がデート代も切り詰めていた驚きのワケは

20代後半のころ。私は33歳の会社員の男性とお付き合いしていました。2人とも音楽が好きで、一緒にライブへ行くなどして楽しく過ごしていたことを覚えています。でも、彼は何をするにも「お金がない」と言っていて……。

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彼は極度の節約家

これは、私が20代後半のときに付き合っていた元カレの話です。出会いのきっかけは、当時流行っていた趣味の共通サイト。私も彼も音楽好きで、一緒にライブへ行くうちに付き合うことになりました。

彼のことをひと言で表現するなら節約家。それも極端な節約が多く、私はデートをするたび侘しく思っていました。たとえば、終電に乗って彼の家へ行ったときのことです。本来は駅からバスに乗って彼の家の近くまで行き、そこから少し歩くのですが、すでに遅い時間のためバスはありません。仕方なく私がタクシー乗り場に向かおうとすると、彼は歩くと言うのです！「私がお金を出すから」と言っても、「もったいないから」と返され、家まで40分ほど歩くことになってしまいました。

また、一番切なかったのは2人で旅行に行ったときです。私は現地のおいしいものが食べられると楽しみにしていました。ところが、「節約しなきゃいけないから」というひと言で、旅先にもかかわらず彼がチョイスしたのは、なんとファストフード。

せっかく遠出をしたのだから、その土地の名物を食べたい……と思っていた私ですが、結局、口にすることなく終わりました。うなぎを食べたかったのに……。

極端な節約の理由を彼に尋ねると…

彼自身、散財している様子も見られず、なぜここまで切り詰める必要があるのか……。彼が私との結婚を望んでくれていることをよく言葉にしてくれていたからこそ、ワケを尋ねてみました。

すると、彼は以前に交通事故を起こして、相手にかなりの怪我を負わせてしまったとか。車の保険も最低限しか入っておらず、今も慰謝料を払っていると言うのです。

それを聞き私は衝撃！ そして、私との結婚を考えていると言いながら、これほど大事なことを1年間も黙っていたなんて……と、彼への信用度がかなり下がってしまいました。

そして結果、彼との別れを決意したのです。その後は、少しずつ連絡頻度を減らすなどして彼との距離を取るように。彼からは何度か「別れたくない」と言われましたが、私の心は決まっていたのでキッパリと断り、申し訳ないけれど……と、彼とは別れることになりました。

まとめ

若さゆえに「一緒にいて楽しければいい」と思って、彼とは付き合ってきました。でも、自由にお金を使えず節約家でもある彼と付き合っている限り、私のお金の使い方も制限されてしまいます。今後も同じ状況が続くとなると、それは私の望んだ未来ではなく、早めに別れるのがベストだと思いました。

その後、私は別の男性とお付き合いして結婚。今では子どもが生まれ、家族3人で暮らしています。

文／和田ななみさん
イラスト／たこ

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