「別れてくれ」サヨナラの言葉と共に送られてきたのは…包帯でぐるぐる巻きになった彼の写真で

私が30歳を過ぎたころ、結婚を前提にお付き合いをしていた男性がいました。バツイチ子持ちで、高学歴・高収入・高身長のスペックが高いと言われる男性。順調にお付き合いを続けていたはずだったのですが、突然一方的に別れを告げられて……。

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突然連絡が途絶える

私と彼の家は離れていて、お互いの家に行こうとすると、電車で1時間超かかる距離でした。お互い会社員として働いていたため、会えるのは週末のみ。多くても月に4回しか会えず、喧嘩をすることもありましたが、私たちの交際はおおむね順調だと思っていました。

しかし、ある日を境に急に彼からの連絡がこなくなったのです。

彼の趣味がトライアスロンだったため練習が忙しいのか、転職するための試験期間でもあったため勉強に忙しいのかななどと考えていました。

どうして？「別れてほしい」のメールが

そんなある日、急に「別れてほしい」と書かれたメールが届きました。理由を教えてくれなかったため「とりあえず会って話がしたい」と送り、週末会うことに。

しかし、週末を待たずして、1枚の写真が送られてきて私は驚きました。その写真は、自転車で自損事故を起こし、鎖骨を骨折したという写真だったのです。彼は包帯でぐるぐる巻きで、数日後に手術をするとのこと。

別れるにせよ、看病しに行きたいと私は申し出ましたが、なぜか断られてしまいました。

結局会わずにお別れをすることに

数日後に手術をすると言われ、さらに骨折している部分のレントゲン写真が送られてきて……言われたのが再び「別れてほしい」ということ。

別れを望む一方的なメールに私は納得することができませんでしたが、これ以上、大怪我をしている人に詰め寄ってはいけないと思い、何も言うことができませんでした。

渡されていた合鍵は捨ててほしいとだけ言われ、結局そのままお別れすることとなったのです。

まとめ

人の気持ちはわからないものだと思い知らされた経験でした。急に音信不通になり、突然別れを切り出されたときは驚いてしまい、ちゃんとした理由を聞けず仕舞い。怪我が原因かもしれないし、そうではないのかもしれない。もしかしたら、彼の中で私に対する思いが冷めてしまっていたのかもしれません。私自身、彼とのお付き合いを振り返り、コミュニケーション不足でもあったかもと反省し、この出来事があってからは、男性に限らずですが意識的にコミュニケーションをとろうと努力しています。

著者／松 茉莉花
イラスト／赤身まぐろ

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