「俺のプリン、一口食べたよね」理解できなかったバツイチ彼氏の金銭感覚。一瞬で冷めた恋愛とは
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私がアルバイトをしていたお店の常連客だった男性。大人な雰囲気があり、私は彼に憧れを抱いていました。そんな彼からデートに誘われ、舞い上がっていた私、だったのですが……。
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私が20歳のころ、アルバイト先の飲食店に常連客のAという男性がいました。彼がいつも来店するのは平日の昼間。比較的空いている時間帯で、私は30代の男性店長と2人で対応することが多かったです。
Aは私の10歳年上。大人の余裕があり、「今日も頑張ってるね」「いつもありがとう」と気さくに話しかけてくれ、私は彼と接するうちに、彼に対して好感を持つようになりました。
その数日後、お店にきたAから、なんと私はデートに誘われたのです。
のちに、同じ飲食店で働いていた60代のパートのBが、Aに「あの子、あなたのこと気にしてるわよ。デートに誘ってみたら?」と声をかけていたことを知りました。Bの話では、Aも私に好意を抱いているとのこと……。
「もしかして両想い!?」という浮かれた気持ちで、彼とのデートに期待に胸を膨らませていました。
彼とのデートで食事へ行くことに。1件目のお店は洗練された雰囲気のお店。素敵な時間を過ごせました。2件目はおしゃれなバーへ。私はお酒を飲まなかったのですが、Aはお酒をどんどん飲み、かなり酔いが回っていっていたように思います。
酔いが回って饒舌になったのか、Aは「君、本当にかわいいね」「今度また会えるかな」と私を褒めちぎってくれ、好意を示してくれました。甘い言葉に私はドキドキしっぱなしで、「このまま素敵な関係に発展するのかな」と期待していました。
そんなとき、Aが突然、「君って店長の奥さんでしょ。俺、人妻が好きなんだよね」と言い出したのです。
突然の言葉に混乱してしまった私。「どういうことか」と聞くと、Aは「店長の奥さんじゃないの? え、違うの? マジで?」と本気で驚いている様子。
なんとAは、私が店長の妻で、一緒に飲食店を経営していると思い込んでいたのです。
「だって、いつも2人で仲良く店に立っているじゃん。てっきり夫婦だと思ってた」と言われ……。たしかに、シフトの関係で店長と2人で仕事をすることが多かったですし、店長とは息が合っていたかもしれません。でも、私は店長とそんな関係ではありません。
それに、Aの「人妻好き」という言葉に、彼は私を人妻と勘違いしていて、だから好意を抱いていたということがわかってしまい、完全に幻滅してしまいました。
気まずい雰囲気を何とかやり過ごし、私は「そろそろ帰らなきゃ」と理由をつけてそそくさと帰宅することに。あとで冷静になり、年齢より若く見える店長と大人っぽい自分が夫婦に見えていたことに苦笑いしてしまいました。思わぬ勘違いで終わった衝撃のデート。改めて、人を見極める大切さを痛感した貴重な経験となりました。
著者:佐藤さくら/30代女性・男の子2人を育てるママ。恋に悩み、喜び、涙した数々の経験をしてきたからこそ書けるリアルな恋愛エピソードを執筆している。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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