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トイレに行きナプキンをつけたものの、汚物入れがなく、一瞬焦った私。ただ、「サニタリーバッグ」と書かれたビニール袋が壁にかかっているのを発見し、「これに入れればいいの?」とよくわからないままこの袋を汚物入れに使うことにしました。
しかし、その夜のことです。トイレを使った同じ部屋の友人が、サニタリーバッグに使用済みのナプキンが入っていることに気づき、「誰か生理になった人いる?」と言い出しました。「私じゃないよ!」「○○ちゃん?」と大騒ぎに。私も「誰だろうね~」と話を合わせながら、内心は「そっとしておいて!」という気持ちでいっぱいでした。
同じ部屋の友人たちは生理になったのが私だと薄々気が付いていたと思いますが、結局それ以上は詮索されず、うやむやに。そのまま修学旅行は終わりました。
あのとき、生理のことを明るくオープンに言えたらラクだったろうなと思う半面、言わない自由があってもいいのではないかとも今更ながらに思います。私が特別羞恥心が強い子どもだったのかもしれませんが、「生理は恥ずかしいことではない」と正論を言われても気持ちがついていかなかったと思うからです。
あのときの自分に「恥ずかしければ無理に言わなくてもいいよ。でも困ったら話しやすい先生に相談すれば大丈夫だよ!」と声をかけてあげたいです。
超恥ずかしがり屋だった私も2人の男の子の親。あのときのことを思い出すと、大人からすると大したことではないようなことでも、子どもにとっては一大事であると感じます。すべてを察するのは難しくても、子どもたちの一番近くにいる大人として、子どもの気持ちに沿ったかかわり方ができたらいいなと思います。
監修/助産師REIKO
著者/黒木あこ
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