親に縛られた人生。親の希望ではない「自由な人」との結婚を決めたら…家族の縁が切れることに?
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結婚願望がなかった私は、もともと友人だった人と交際0日婚をしました。4年ぶりに 彼と再会して、2カ月後には結婚を決めた私たち夫婦でしたが、彼は、ちゃんとプロポーズをしたい!と思っていたそう。しかし、かっこよく決めてくれるはずのプロポーズは、思ったようにはいかなくて……。
交際0日婚という思わぬ展開で、結婚までの話が進んだ私。ただ、彼の中ではプロポーズはビシっと決めたいという思いがあったようです。サプライズではないですが、ヘリコプター搭乗かクルーズ船でのディナーか、どちらかでプロポーズしてくれる、ということになっていました。
プロポーズ当日は私も仕事の休みをとって、遠出することに。彼がヘリコプターの搭乗予約をしてくれた場所は車で3時間程かかる道乗り。予約の時間には間に合うようゆとりを持って出発しました。
しかし向かう途中、予約していたヘリコプターの会社から、彼に何度も電話がかかってきたのです。理由は、「防災訓練があるので早く来てもらいたい」とのこと。「ええっ!」と私たちは、道のりを急ぎました。今回の場合、私はプロポーズされることを知っていましたが、サプライズだったら、何回も電話がかかってくる彼の様子を怪しく感じたかもしれません。
そんなこんなで、ヘリコプターの搭乗場所に着いたところ、私たちにとにかく早く乗って欲しかったらしく、ヘリコプター会社のスタッフにとても急かされました。急いで搭乗しましたが、上空にいる時間はわずか10分程度。空からの景色を見ていたら、あっという間に終了してしまい、プロポーズどころではありませんでした。
しかも、急かされて運転してきた上に、「プロポーズをしなくては!」という緊張感があった彼は、ヘリコプター内で酔ってしまった様子。結局、そこでのプロポーズは諦め、ヘリコプターの前で記念撮影だけして終わりました。
しかし、なんと彼は、夜にクルーズ船でのディナーも予約してくれていました。ヘリコプターの搭乗場所からディナーに向かう途中、念のためドレスコードを確認しようと、彼が問い合わせの電話をすることに。
すると、その日の彼はあまりにも緊張していたのか、クルーズ船ではなく、間違えてヘリコプターの会社に電話をしていたのです。いろいろとお話したあとで「あの……先程、搭乗されましたよね?」と返答があったようで、これには2人で大笑い。
いろいろなことがありながらも、クルーズ船の乗船場所に到着。そして、クルーズ船で夜景を見ながら、彼がプロポーズしてくれ、無事に結婚への第一歩が踏み出せました。へリコプターではなくても、とてもいい雰囲気で思い出に残るプロポーズになりました。ただ、ハプニング続きの1日だったので、感動する暇もなく、「無事に済んでよかった~」という安心感でいっぱいのプロポーズでした。
結婚して3年半がたちますが、今でも夫とプロポーズのときの思い出話をします。今思うと、いろいろとおもしろいことが重なった1日だったと思います。ヘリコプターに乗ったのは人生でこの時だけですが、結婚して10年、20年の記念に初心を忘れないようにまた乗れたらいいねと話しています。
著者/sugar111 佐藤
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