「結婚しよう」彼からプロポーズされたのはまさかの…しているときで！？ #アラサー婚活道 最終話

マッチングアプリ婚を経て

マッチングアプリで婚活をしてみて感じたのは、とにかく「相手の見極めが大事」ということ。

私のまわりにもマッチングアプリを使っている友人はたくさんいて、高収入でイケメンのパイロットと付き合えた人もいれば、犯罪歴のあるDV男に人生を壊された人も。自己紹介文がやたらと短い男性に会ってみたら実は有名芸能人だったというラッキーガールもいれば、プロフィールには「モデルです」って書いてあったのに、実際は女性のヒモをしている無職の男性だったという人もいて（全部友人から聞いた実話です）。出会う相手によって自分の運命も大きく変わるからこそ、自分はどんな相手を求めているのかはっきりさせておいたうえで、相手はどんな人なのか見極めることが非常に大切。

あと、恋愛においてはやっぱり「タイミング」もキーポイントになるなぁと。いろいろな人とメッセージでやりとりするのに疲れて、退会手続きをするために1カ月ぶりにアプリを開いたとき、たまたまメッセージをくれたのが今の夫で。夫がメッセージを送ってくれるのがあと1時間でも遅かったら、きっと私たちの関係は進展せず、私はそのままアプリを退会していたと思う。

マッチングアプリをこれから登録される方も、現在進行形でアプリで婚活や恋活をしている方も、相手がどんな人かきちんと見極める能力さえあれば、いつか運命の相手との出会ったときに、きっと「この人いいかも」ってピンとくるはず。「婚活疲れ」という言葉があるように、恋活や婚活を続けるのは精神的に疲れるからこそ、「いつか運命の相手と出会ったら絶対にピンとくる」って信じて、気楽に構えていてほしい。

あとがき

いやあ……最後まで読んでいただいたみなさん、本当にありがとうございます。見切り発車で書き進めてしまったところもあり、思い返せばもっと他に面白いエピソードもあったなと反省しているのですが、長期連載を終えた今は達成感もあって少しホッとしています。

最後に、少しばかり余談を。実は、入籍3カ月のころに私の実父が他界しました。過去を振り返ると、約32年間の人生でいろいろな人との出会いや別れがあって。長年付き合った元カレとの別れ、今の夫との出会い、そして父との別れ。誰かと深い関係になるたびに「この人とは別れたくない」と強く思うのですが、別れはいつか絶対にくるものなんですよね。

だからこそ、大切な人と過ごすその瞬間をかけがえのないものと捉え、お互いの人生に悔いが残らないよう、最大限に愛情を伝え続けたい。父との別れを通じて、私は強くそう思うようになりました。夫は私より8歳年上なので、おそらく夫が先に旅立つだろうと考えると、最期を迎えたとき、夫に「幸せな人生だった」と思ってもらえるよう、日々愛情を伝えていきたいです。

音楽の話で意気投合した彼とは、音楽を聴きながらあてもなくドライブをしているだけで、すごく楽しくて。数年後も数十年後も、ヨボヨボのおじいちゃんとおばあちゃんになっても、隣で音楽を聴いていられたらいいなと思っています。

イラスト／かたくりこ

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