親に縛られた人生。親の希望ではない「自由な人」との結婚を決めたら…家族の縁が切れることに?
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彼との結婚を考えていたころ。20代前半だった私たちの周りには、まだ結婚している友人がいませんでした。そのため、結婚準備をどう進めていけばよいのかわからず、特に、お互いの両親への結婚報告に悩んでいたのです。
はじめに、彼の両親へあいさつに行った私たち。もともと付き合っているころから彼の両親とは仲良くしていたため、堅苦しい雰囲気にはならず、ワイワイ食事をしながら結婚の報告をすることができました。
それから数日後、私の両親にあいさつへ行くことになったのですが……。母がかなりおしゃれなお店を予約してくれたらしく、私たちは当日どう振る舞おうかと緊張気味に。彼は「どうやってお父さんに結婚の話を切り出したらいい?」「服装はスーツがいいかな?」などと、とても戸惑っていました。「普通の服装で大丈夫じゃないかな?」と私は提案したものの、彼はスーツとバックを新調し、あいさつの仕方をネットで入念に調べていたのでした。
そして迎えた当日。緊張でカチコチになっている彼に、父が「2人はどこに住む予定なの? 式はいつごろにするの?」などと結婚の話をいろいろと進めてきたのです。「結婚させてください」と彼が言うタイミングもなく、なんとトントン拍子で結婚あいさつの食事会は終わりました。
数日前から身構えていた私たちは「あっけなく終わったね」と、予想外の展開に笑い合い、無事に両家から結婚を認められてホッとしました。
どのように結婚報告をするのがベストなのかは、親の性格やその場のシチュエーションなどによって変わると思います。私たちの場合は、彼の両親だけでなく私の両親も堅苦しいことは抜きにして、どちらかというとラフな結婚あいさつのほうが好みだったようでした。そのため、あんなに悩む必要はなかったな……と、今では夫婦の間で笑い話になっています。
著者/松谷 えりな
作画/ふるみ
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