子どもの前で食事を立ち食いする夫。注意しても直らなかった夫の意識が一瞬で変わったワケは
私の夫はキッチンで立ち食いをする癖があり、「止めて」と頼んでもなかなか止めてくれませんでした。そんなある日、子どもが食事の時間にも立ち歩いて……。 …
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僕と妻の出会いはお見合いで、お互いのことをそこまでよく知らないまま結婚しました。そのためか、夫婦として共に生きていく上で重要だと感じる、食事についてのあるトラブルが発生してしまったのです。
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僕と妻は好きな音楽やスポーツなど共通点が多く、普段はとても仲がいい夫婦だと思います。そんな僕たちが唯一言い争いとなるのが「食の好み」です。
最初に衝突したのは結婚してすぐのころ。夫婦で話し合い、食事は妻の担当となり、妻が作ってくれたカレーがきっかけでした。僕は子どものころから辛い物が好きだったため、カレーといったら激辛が当たり前という認識。しかし、妻は僕とは正反対で辛いのが苦手で、カレーも甘口派でした。
そのため、妻の作ったカレーをひと口食べて、あまりの甘さに僕は顔をしかめてしまって……。すると、妻はまずくて僕が不快感を示したと勘違いし、激怒し始めてしまいました。慌てて説明して誤解は解けましたが、その後も妻は「カレーの辛さは作る側に決める権利がある」と、今でも自宅では甘いカレーしか出ません。
カレー以外で起きた大論争がシチューです。仕事中に妻からメールで「今日の夕飯はシチューにする」と連絡があり、大好物だったので喜んで帰宅すると、僕の予想と違う物がテーブルに置いてありました。そこにあったのはクリームシチュー。僕の中でシチューと言えばビーフシチューだったのですが、妻の中ではクリームシチューが当たり前という認識だったのです。
カレーは辛さが違うだけで基本の味は変わりませんが、ビーフシチューとクリームシチューは完全に別物で、味が根本から違います。たまにはビーフシチューも食べたいなと思うものの、妻は自分が食べたくない物は絶対に作らない性格であり、ビーフシチューはあまり好まないのだとか。僕自身も妻には料理を作ってもらっているので「仕方がないか」と思っています。
僕は家族も含めて、幼少期から付き合う人間と食の好みがほぼ同じだったため、「カレーは辛口」「シチューといえばビーフ」と、それが当たり前だと認識していました。そのため、妻も当然、自分と同じだろうと思い込んでしまっていたのです。
しかし、よく考えれば食の好みや考え方は違うもの。僕たちの場合はお見合い結婚で、ほぼデートなどもしないまま結婚したため、こういった好みや認識の違いが、結婚後浮き彫りとなってしまいました。日々、驚いてしまうことはありますが、毎回喧嘩をするのは嫌なので、今は食事のたびに妥協できる点を話し合っています。
著者/山止 達弘
イラスト/マメ美
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