「結婚してくれる?」彼氏が指輪の箱をパカッ⇒2人して暗闇を這いつくばることになったワケ!
誕生日デートの帰り道に、彼からプロポーズされた私。しかし、彼が指輪の箱のフタを勢いよく開けたことが原因で……。読者が経験した「プロポーズでの予想外 …
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私は夫にずっと片想いをしていました。しかし、当時の彼は私のことをただの友だちとしか見ていなかったようです。そんな私たちが急接近した理由とは……。
ムーンカレンダーで注目を集めた【結婚プロセス】記事⇒38歳、生涯独身。そう思っていた私が結婚したのは…「言葉も交わしたくない」嫌いなタイプ!?
私は大学卒業後、営業職に就き、彼は同じ会社の1つ上の先輩でした。入社してすぐに仕事ができる彼のことを尊敬するようになり、気づいたら好きになっていたのです。けれど、彼は私のことをただの後輩としか思っていませんでした。
あるとき、編み物が趣味の私が手編みのマフラーをしていると、彼から「とてもおしゃれなデザインだね」と突然褒められました。自分で編んだことを伝えると彼は驚き、「そのデザインのセーターとかあるといいね」と言います。そんな彼の言葉をきっかけに、私はひそかに彼用のセーターを編み始めました。いつかセーターを渡して告白したかったのです。
そして、1年後のクリスマス。思い切ってセーターを渡すことにしました。そのころは、彼と友だちのように仲良くなっていた私。なるべく重い女と思われないように「セーター、簡単に編めたから良かったら着てね。ずっとあなたのことを尊敬していて、もし彼女になれたらうれしいな」と冗談ぽく告白したのです。
すると、少しびっくりした様子の彼から「きみはモテるから、俺よりいい人がいるよ。セーター、うれしい。ありがとう」という返事が。告白は軽く受け流されてしまいましたが、セーターはとても喜んでもらえました。
当時、彼は母親と2人で会社の近くに住んでいました。彼の家には離れがあり、時折そこで数名の社員で集まり飲むことがあったのです。彼のお母さんとお話しする機会もあり、彼に似てとてもやさしく話しやすい方だなと思っていました。
クリスマスに告白した後の年明けに彼の家で新年会が開かれ、私も参加をすることに。彼の家を訪れると、なんとお母さんがあのセーターを着ていたのです。思わず「お母さん!そのセーター、私が編んだ物なんです」と言ってしまい、彼も苦笑い。どうやらお母さんがとても気に入ったようで、よく着ているのだとか。思いもよらない展開に笑ってしまいました。
このセーター事件をきっかけに、彼のお母さんととても仲良くなりました。彼の家で飲み会が開かれるたび、お母さんとおしゃべりを楽しんでいたのですが、ある日お母さんが彼に「〇〇さんをお嫁さんにもらったら? とても良い方で、私は本当に気に入ってるの」と言い出したのです。
突然の展開に、私も彼もびっくり。しかし、この一件から彼が私を気にかけてくれるようになったのです。そして一緒に残業をしていたある日、「いつも頑張ってるよな。改めていい子だなと、最近つくづく感じているよ」と言われ告白されました。
こうして私の約3年の片思いが実ったのでした。本当は彼に着てほしかったセーターでしたが、お母さんが気に入ってくれたおかげで、願いが叶いました! 後々彼からは、「母親にあんなことを言われてから、きみのことを意識するようになった」と言われ、彼のお母さんには感謝しかありません。
「やっぱり結婚するなら、母親が気に入ってくれている子がいいしな」という彼の言葉を聞いて、相手の親に気に入られるというのは、とても強みだなと感じました。何事もどうなるかわからないので、毎日を笑顔で過ごすことが幸せを運んでくるように思っています。
著者/ますだ明子
作画/しお
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