「結婚してくれる?」彼氏が指輪の箱をパカッ⇒2人して暗闇を這いつくばることになったワケ!
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私は28歳のときに参加した婚活パーティーで、13歳年上の41歳の男性と出会いました。最初のデートこそ楽しかったのですが、本格的に付き合い始めるとデート先はほぼ毎回彼の家になり、会えるのも週末だけになって……。
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結婚したいという思いから出会いを求めて婚活パーティーに足を運ぶも、結果はイマイチ……。婚活パーティーに顔を出しても、なぜか私はいつも男性より女性と仲よくなってしまうのです。意気投合した女性と婚活友だちになり、一緒に別の婚活パーティーに参加することも。
それに私は背が高く、身長の話になると「うわっ! デカっ!!」と男性に反応されることがほとんどで、「デカっ!」という言葉がトラウマになりつつあって……。なかなか思うように結果も出ず、身長のことで男性との会話にトラウマも生まれ、私は婚活疲れを起こしていました。
そんな状況の中、私が28歳のときに参加したある婚活パーティーで出会ったのが41歳の男性です。彼は私より身長が高く、私の背丈のことも「スタイルいいじゃん! 強みだよ~」と言ってくれました。「デカっ!」以外の言葉を聞けたことが新鮮で、驚きと同時にすごくうれしくなり、私は言葉選びのじょうずな彼に惹かれていきました。
13歳の年齢差はあるものの、それが気にならないくらい彼と過ごす時間はとても楽しく、見た目が若い彼にはあまり歳の差を感じません。デートの場所も2人で希望を出し合いながら選ぶなど、私たちは順調に距離を詰めていき、しばらくして彼が告白してくれて付き合うようになりました!
しかし、本当に楽しく思えたのはこのときまででした。正式にお付き合いするようになってからは、あまり外に出かけることがなくなり、デート先がほぼ毎回彼の家になってしまったのです!
加えて、私はシフト制で彼は土日休みの仕事に就いており、なかなか2人の休みも合いません。私としては「平日でも夜ごはんを一緒に食べるぐらいは」と思うのですが、彼曰く「仕事の関係で平日は短い時間でも会えない」のだそうで、会えるのは土日限定。シフトが合わなければ、1カ月会えないこともありました。
首を傾げたくなることはまだあります。彼は私の家には何かと理由をつけて遊びにきてくれず、私が朝から2時間かけて彼の家に行くのがいつものパターン。着くのがお昼ごろになるため、途中で買うパンなどが2人の昼食になり、夕飯は近くのスーパーで購入したお弁当やお惣菜。手料理を振る舞おうとしたこともありましたが、「あとでキッチンの掃除をするのが大変だから」と言われ、させてもらえず……。そもそも彼の家には調味料がまったく揃っていませんでした。
なにより不可解なのが彼の仕事。在宅ワークの個人事業主と聞きましたが、詳しい内容は「個人情報だから」と教えてくれません。それに、彼の家の仕事部屋らしき場所は立ち入り禁止とされています。仕事部屋だけは絶対に入ってはいけないらしく、私が勝手に入らないか、いつも彼に見張られている感じがしていました。
しばらくしてから、私は彼に「結婚についてどう思ってる?」と尋ねてみました。すると彼は、「俺の父さんは厳しくて、きっと君とは性格が合わないと思う。もし俺の父さんから“今の仕事を辞めて家に入って”って言われたら素直にうんって言える? 無理でしょ? そういう人だから」と言うのです。さらに続けて彼からは「そもそも俺は父さんのことが苦手で疎遠になって家を出てきたから、縁を切ったも同然」と告げられました。私はこのころから、彼に違和感を覚えるようになったのです。
なぜ、結婚する気がないのに婚活パーティーに参加したのか。40代で結婚を考えていないのか。疎遠になって縁も切っているはずなのに、結婚となるとお父さんが口を出してくるのはどうして? 自宅で仕事をしていて通勤時間がないのに、夜ごはんを一緒に食べられないのはなぜ? 彼は何かを隠している……?
彼への不信感を募らせる私に、一緒に婚活パーティーへ参加していた女友だちがズバリ言いました。「もしかして既婚者なんじゃない? 家も会社として借りている場所だから、きれいで生活感がないのかも?」と。
本当は彼に根掘り葉掘り聞くべきなのでしょうが、私にはそれができず、かといって彼のことはもう疑いの目でしか見ることができなくなって……。私は「結婚したいから婚活パーティーにきていたのではないですか? お父さんの事情で結婚を考えられない私とお付き合いを続けるのはなぜです?」とだけ聞きました。すると、彼からは「あなたが好きと言うから合わせている。俺は合わせてやっている」との返答が。この言葉が決定打となって一気に気持ちが冷め、お別れしました。
現在、私は別の男性と出会って結婚し、幸せに暮らしています。結局、彼が既婚者だったのかどうかは未だに謎のままですが、相手のどこを知る必要があるか、そして考え方は同じ方向を向いているか。男性の見ておくべきところを勉強できたことに関しては、あのときの出会いに感謝しています。
文:しお美ともみさん
イラスト:アゲちゃん
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