親に縛られた人生。親の希望ではない「自由な人」との結婚を決めたら…家族の縁が切れることに?
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1つのことにハマるとのめり込むタイプの夫。彼の長所でもあるのですが、それによって私は大きなショックを受けたことがありました。それは……。
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一時期、家の片付けにハマった夫。もともと1つのことに集中するタイプで、やり始めたらとことんハマる性格です。あるときは観賞用の魚を見ることにハマったり、またあるときには読書にハマったり……。彼は、気になることを徹底的に、そして自分が納得いくまでやらないと気が済みません。
そして今回はそれが家の片付けでした。
私はどちらかというと片付けが苦手で、「物を捨てられない」というタイプ。思い出の物や気に入った物は特に捨てられません。
それでも、使っていない物や不要な物は、ある程度捨てていたつもりでした。
そんなある日、私が仕事に行っている間に家の片付けをしていた夫が、私が大切にしていたあるものを捨ててしまったのです。
それは、娘たちがまだ赤ちゃんだったころに着ていた肌着やおもちゃなどの思い出の品。それを知ったとき、私はとてもショックを受けて怒りと悲しみで泣いてしまいました。
夫に「娘たちとの思い出が捨てられてしまったようで悲しい。捨てるなら一度私に確認してほしかった」と泣きながら伝えると、夫は「今必要かどうかで判断してしまった。もう使ってないなら捨ててもいいと思って……」と言いました。
確かに、娘たちの肌着やおもちゃを使うことはもうないかもしれません。それでも私にとっては大切な宝物。捨てる決意ができるまでは、手元に残しておきたいと思っていました。
幸い、娘の肌着はすべて捨てられたわけではなく、数枚だけはまだ残っていました。しかし、それを見ると、夫に捨てられてしまったことへの悲しさと、肌着をきていたころの娘たちの姿や思い出がよみがえり、また涙が出てきてしまって……。
夫は、「せっかく片付けをして家の中を快適にしたのに……」といった様子だったので、今後はこのようなトラブルが起きないようにその後話し合いをすることに。
話し合いの結果、「夫自身の不要な物は捨ててもいいけれど、判断に迷うものは相談する」「時間が合うときは一緒に片付けをする」ということで落ち着きました。
私はなかなか物を捨てられないので、思い切って捨ててくれる夫がありがたいと思うときもあります。今後は、捨てていいものかをお互いに確認してから捨てたり、なるべく一緒に片付けをおこなうようにして、2人で家の中を快適にできたらいいなと思います。
著者:Sugar111 佐藤 幸代
イラスト:アゲちゃん
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