親に縛られた人生。親の希望ではない「自由な人」との結婚を決めたら…家族の縁が切れることに?
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28歳のときの私は焦っていました。4年も婚活しているのにご縁がなく、30歳はもう目の前。「いいな」と思う人には逃げられ、近づいてくるのは「合わないな」と感じた人ばかり。婚活に疲れて「もう一生独身でいい!」とも思い始めていました。そんなとき……。
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当時28歳の私は、彼氏いない歴4年。30歳を目前にした焦りもあって、マッチングアプリを使ってひたすら婚活する日々を送っていました。
ただ、「いいな~」と思って私からアプローチする人には逃げられ、「この人とは合わない」と思った人からはグイグイアプローチされるという悪循環……。傷つくことも多く、婚活に疲れて「もう一生独身でいるー!!」と、投げやりになっていました。
そんなときにマッチングした男性。何回かのやりとり後、会うことになりました。
ところが、約束していた前日、「親知らずが痛くなったので病院に行きます」とまさかのドタキャン! これまでにもマッチングアプリを介して会おうとした人からドタキャンをくらった経験が5回ほどあったので、「あ、もう終わったな」と思いました。
「そもそも歯医者を理由にドタキャンするぐらいだから、私への興味もさほどないだろう」と……。
しかし、彼からその後、「日を変えて会いましょう」と連絡がきたのです! それも1回だけでなく何度も! 「どうせ社交辞令だし……」とひねくれており、会うことを避けていた私でしたが、あまりのしつこさに根負け。結果、会うことになりました。
彼との予定日。期待ゼロで向かったものの、彼を一目見た瞬間、「私のタイプ!!」と、私はビビビ!! マッチングアプリに彼の写真は載っていましたが、小さく写っているものだったり、アップでも写りが悪かったりしていたので、ルックスは全然期待していませんでした。写真より実物のほうが断然カッコよかったのです!
でも、それ以外は理想とは正反対。私はスポーツマン系で自分のことを引っ張っていってくれる人を望んでいましたが、彼はちょっと頼りない系。会った瞬間もかなり緊張していたようで、正直、挙動不審な感じもしていました。
それでも、私が「載っていた写真と印象違うね! 髪、切ったでしょ?」と気軽に聞いたことをきっかけに「なんでわかったの?!」と驚かれながらも、彼とは話が弾むようになり、私の気持ちが変化。
「理想を追いかけていたらいつまでも結婚できない! もう、この人は絶対に逃したくない!!」と決意して、翌日には次のデートを約束しました。
理想を追いかけるのはやめようと思い、デートを重ねていきましたが、彼の頼りなさには正直イラつくこともありました。
デートは「どこに行きたい?」と聞いてくるだけで自分からはちっとも提案してくれませんし、私が「旅行に行こう!」と誘っても、「いいね!」と言うだけですべて私に任せきり。私が毎回、場所も宿泊先も全部手配していました。長野の上高地に行ったときなんて、威嚇する猿に追いかけられる私を助けるどころか、私より先に走って逃げて行くありさま……。
それでも、婚活歴4年でもう婚活はしたくありませんでしたし、彼は私がそれまでマッチングアプリで出会った人の中で一番まともで良い人だったので、結婚したいと思うように。
何より、せっかく私も彼もお互いのことを好きになったのだからという思いもありました。それから、結婚前提のお付き合いをすることになり、2年後に晴れて結婚したのでした!
夫は相変わらず頼りにならないし喧嘩もしますが、しっかり働いてくれていますし、一緒にいてとにかく気がラクです。義両親はいい人で、生まれた子どももかわいいので幸せです!
理想を追い求めすぎると、そう簡単に相手は見つからないと思いますし、そんな理想の人はすでに結婚しているということが多い気がします。譲れない一線はあると思いますが、場合によっては妥協することも必要じゃないかなと思いました。確かに、イケメンでアクティブで……、なんて理想とぴったりの人と一緒にいられたら一番いいのかもしれませんが……。一緒にいて気楽な人、安心感のある人。生涯をともにしていくには、そんな人こそが「理想の人」なんじゃないかと、自分の経験を以て感じました。
文:花野しずく/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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