
地元を離れたくない私は、結婚相手の第一条件に同じ市内在住の人を挙げていました。でも、30歳のときに付き合い始め、のちに夫となった人は転勤族。そんな彼とどうして結婚に至ったのか、心境の変化をお話しします。
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絶対に譲れない結婚相手の条件とは
28歳のとき、とある会社に派遣社員で入社し、のちに契約社員として採用された私。仕事は忙しいけれど、やりがいのある充実した日々を送っていました。「そろそろ結婚を考える歳だよな……」とは思いつつも、彼氏はいません。というのも、当時の私には絶対譲れない結婚相手の条件がいくつかあって、その条件に合う人となかなか出会えなかったのです!
私が「これだけは譲れない!」と思っていた条件は、
・「地元県内、できれば同じ市内の人」。ずっと実家暮らしなので家族と離れたくなかったから。
・「身長が175センチ以上ある人」。背の高い人が好きで、それだけでカッコよく見えます。
・「手がスラっと細くて長い人」。私が小柄で手も小さいので、逆に大きな手フェチ。
・「普通車に乗っている人」。田舎なので車がないと生活できません。
特に重要だったのは最初に挙げた「地元に住んでいる人」。他の条件も合わせるとハードルは高く、ピタリと当てはまる人はそうそういませんでした。
何ひとつ条件に当てはまらない彼への恋心
30歳のとき、同じ会社の人とお付き合いすることになりました。彼のことは3年前から知ってはいましたが、部署が違うため親しい仲でもなく、電話でのやりとりや、たまに社内で会うくらいの、いわゆる顔見知り。だから特別な感情などなかったですし、むしろ私の条件には何ひとつあてはまらない、真逆の人だったのです!
まず、第一条件に挙げていた地元の人ではなく、彼はバリバリの転勤族。身長は170センチで私の条件より低いし、スラっとどころかゴツゴツした手で、顔もまったくタイプではありません。私より9歳年上なのも、私としては「ナシ」の理由でした。ただ、真面目で口調がやさしく、ときどきケーキ屋さんのお菓子をくれたりして、同僚としての印象はとてもよかったです。
そんな距離の関係が3年ほど続いたころ、彼が転勤になるという話を耳にします。これを聞いて真っ先に私が思ったことは、なぜか「彼がいなくなったら寂しい……」でした。それから彼が転勤するまでの間、会社の知人を交えた3人で食事に行く機会が多くなり、そのうち2人きりでも食事をするように。彼と一緒の時間が増えるにつれ、自分の感情がただ寂しいだけなのか、好きになり始めているからなのか、わからなくなってきました。
自分なりにいろいろ考えているとき、彼から告白を受けました。食事をしたあと、夜景を見に行った車内で「結婚を前提に付き合ってください」と言われたのです。それまでゴチャゴチャ考え込んでいた私でしたが、「迷うくらいなら付き合ってみよう!」と彼の告白を素直に受け入れ、交際をスタート。ほどなく彼が転勤で離れていったため、遠距離恋愛でのお付き合いが始まりました。
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