
仕事人間だった私が、28歳のときに授かり婚。激務と重いつわりを抱えながら、初めて両親に彼を会わせたのですが、彼の態度で、父を怒らせてしまって……。初顔合わせが失敗に終わった私の体験談です。
28歳、婚活で知り合った彼と授かり婚
20代後半の私はバリバリの仕事人間。両親からも「男の影がまったくない」と思われていました。でも本当は、周りの友人らに子どもが生まれ始めたこともあって、すごく焦りを感じていたのです。
そんなとき、婚活を通じて彼氏ができました。今の夫です。28歳のときでした。そして、お付き合いを開始して半年後、私の妊娠が判明したのです。
結婚の挨拶でしどろもどろな彼に父が激怒!
両親に授かり婚を告げると、一瞬喜んでくれましたが、すぐに相手はどこの誰か、どんな職業なのかと質問が。仕事はあるサービス業だと私が伝えると、父は「そんなやつで大丈夫なのか」と不信顔です。
実は、私の父は公務員。父にしてみれば、正直、給与面などについて、彼の職業をあまりよく思っておらず、さらに同じ職種で苦労した身内の姿を見ていたこともあり、なおさら心配したのだと思います。そんななかで、両親に彼を会わせることになりました。
ただ、そのときの私はつわりの真っ最中で、常に吐いている状態。彼は彼で極度の緊張から萎縮してしまい、父からの問いかけにしどろもどろ。「ボーナスや退職金のようなしっかりとしたお金もないのに、子どもを育てきれるのか!?」「将来的にどうしようと考えているのか!?」などと聞かれても、歯切れの悪い答えをしたり、答えられなかったり……。ついに父は「帰れ!」と大激怒! 彼は落ち込んで帰っていきました。
親になって初めてわかった父の気持ち
彼のあまりのうろたえぶりに、私も「この人と結婚して本当にいいのかしら」と心配になったほど。しかし、彼もいろいろと考え、父からの質問にちゃんと答えられるように準備し、練習したのでしょう。再度、結婚の挨拶にきたときは、しっかり受け答えができ、父から結婚の許しを得ることができました!
その後、私は無事に男の子を出産。あのとき激怒していた父は、孫に激甘のおじいちゃんになっています。思い返せば、彼が結婚の挨拶に来たとき、私はつわりもひどく、仕事も激務、そして父のあの態度……。まさしく地獄でした。でも、親になってみて、父の気持ちもよくわかりました。両親からたくさんもらった愛情を、今度はわたしが息子にしっかり注ぎます!
文/こうたんままさん
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