親に縛られた人生。親の希望ではない「自由な人」との結婚を決めたら…家族の縁が切れることに?
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20代のころは漠然と思い描いていた結婚生活。30代になって自分自身を振り返ったとき、理想の結婚、求めるパートナーが見えてきました。
20代の私が思い描いていた結婚相手は、「ハイスペで、私には『仕事を辞めてもいいし、続けてもいいよ〜』って言ってくれる人」という漠然としたものでした。そしてそんな思いを抱きつつも、独身のまま30代に突入。すると、仕事がめちゃくちゃ楽しくなってきて……。それでも結婚はしたかったので、婚活をしながらも、改めてパートナーについて考えてみました。
「ハイスペックな人と結婚できたとして、子どもを産んでも旦那さんはハードワーク。ってことは、私は仕事をしながらのワンオペ育児? 夜遅く帰ってくる旦那さんのためにご飯を作って待ってなきゃいけないの?」「仮に専業主婦でいいよって言われても、仕事をせずに家のことだけをするなんて、私に耐えられる? 自分からコミュニティに飛び込んでいけるタイプでもないのに……」。
こうしていろいろと考えた結果、私には「結婚しても“こうありたい”」という気持ちが明確で、強いことに気づいたのです。
そこで、私がパートナーに求めたのは3つです。
1.結婚しても仕事はバリバリ続けさせてくれること
2.家事は嫌いだから「できるだけやりたくない」を認めてくれること
3.子どもを産んだらすぐに仕事復帰してフルタイムで働くことを応援してくれること
つまり、結婚も仕事も子どもも、私は、女性として手にできる幸せはすべて手に入れたい!と考えたのです。
とてもワガママな要求かもしれません。でも、自分のなかではどうしても譲れないポイントでした。でも、この「パートナーに求めること」を明確にして婚活を始めたとたん、私は理想の男性に出会うことができたのです!
その男性との出会いは合コンでした。そして、「理想の男性像」を明確にできていた私は、彼と初めて2人きりで食事をしたときに、自分と価値観が合うかどうかをストレートに聞きました。
「付き合ってからの連絡頻度や会う頻度は?」「浮気の境界線は?」「仕事に対する考え方は?」「家族に対する考え方は?」など……。そして、私の考え方や感じ方など「私はこんな人間だよ」ということをしっかり伝え、「それをわかったうえで近づいてね」と言いました。
そして、お付き合いして半年、32歳のときに結婚しました。
彼は世に言うハイスペックな人ではありません。でも、私の仕事を応援してくれるし、家事が得意。さらに、ちょうど私が育休から職場復帰するタイミングで、新型コロナの影響から夫が在宅勤務になったため、保育園のことはほぼ夫におまかせできる体制になりました。「ワーママ兼ワンオペ育児なんて絶対ムリ!」と思っていた私には、これ以上ないスペックの、ありがたい夫です。
漠然とした理想だけでは、今の幸せはかなえられなかったと思います。交際当時の様子について、夫は「面接みたいだった。『俺は、この人にとっての正解をちゃんと言えているのかな?』って考えながらしゃべってた」と笑いながら言います。
でも、私は「自分がどうありたいか」をしっかり伝えてお互い納得しなければ、一緒に未来を生きていくのは難しい気がするのです。私たちのような結婚スタイルについて、「夫に全部押し付けて働くなんて理解できない」と眉をひそめる人もいるでしょうが、当事者である私たち家族が幸せに過ごせているので「問題なし!」と思っています。
文/二木ペコさん
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