「ダサい男」とのお見合いを押し付けてきた妹。仕方なく行くと、私を待っていたのはハイスペイケメンで！？
目次 1. 妹を溺愛する両親 2. 妹「このダサい男とお見合いして」 3. お見合い相手の正体は！？ 4. 泣き出した妹 お見合い相手の正体は！？ …
何も言わずただ抱きしめてくれた彼
彼は、泣き続ける私を見ても「どうしたの？」などと尋ねることなく、ただやさしく抱きしめてくれました。プライドが高い私は誰かに弱音を吐くことに抵抗があり、普段から彼には仕事の愚痴を一切話していません。そのため、どうしたのかと聞かれても詳細は説明できそうになく、彼に泣いた理由を聞かれたらどうしようと思っていました。
そんな私の思いを汲み取ったように、彼はそのあとも泣いている理由を尋ねることなく、私が泣き止むまでずっと頭や背中を撫で続けてくれました。このとき、何も聞かずにただ抱きしめてくれる彼のやさしさに胸を打たれた私は、「結婚するならこの人しかいない」と確信したのでした。
まとめ
今思えば、口下手な彼は泣いている私に対してどう言葉をかけていいのか困り、抱きしめるしかできなかったのかもしれません。それでも、そのときたしかに私は、彼のやさしさや温もりを心から感じたのです。
彼の素朴なやさしさは結婚した今でも日々感じていて、やはりあのときの私の直感に間違いはなかったと思っています。
著者／百田
イラスト／sawawa
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