「土曜の夜に電話しますね」36歳男性と初めての電話。彼の印象は… #アラサー婚活道 10

「土曜の夜に電話しますね」

LINEに移っても音楽の話で盛り上がった私たちはすっかり仲良くなって、「そのうち飲みに行きましょう」と約束。しかし世間では新型コロナが蔓延中。当時はまだ情報も少なく、飲みに行く人と自粛する人が半々くらいだったけど、私は外食を自粛していた（その後、2020年4月7日〜5月25日の期間を対象に、正式に第1回目の緊急事態宣言が出た）。そこで、「緊急事態宣言が明けたら飲みに行きましょう」と決め、私たちは5月末までデートを控えることに。その代わり、電話をすることになった。

「土曜の夜に電話しますね」

彼にそう言われて「声だけって逆に緊張するな」と思いながら、土曜日の夜に彼からの電話を待つ私。すると、約束していた夜の9時に彼から電話が。「もしもし」と私が出ると、彼の第一声は、「あ、はじめまして〜〜〜」と、ものすごくゆる〜い感じだった。

ーーなんか……そのへんの工事現場にいるちょっとヤンチャなお兄さんって感じの声だな。アプリのプロフィールには36歳（私の8つ上）って書かれてたけど、声だけ聞くともっと若い気がする……。

声だけの彼の第一印象はこんな感じ。

そのあとは、音楽の話をして、映画の話をして、映画のサウンドドラックの話をして、また音楽の話に戻って……をひたすらループ。恋愛や仕事の話なんて一切せずに、共通の趣味の話だけして、気づいたらなんと深夜の2時。

「え、もう5時間も喋ってたの！？」と驚く私に対し、彼は穏やかなトーンで「本当だ〜。どうりで眠いはずと思った。じゃあ、また今度電話しましょう」と、長時間の電話を少しも厭わない様子であっけらかんと答えた。

私が土日休みで、彼が日曜だけ休み（実は月に2日くらいしか休みがないらしい）なので、次は2週間後の土曜の夜に電話をすることになった。

あとがき

マッチングアプリで3番目に連絡先を交換したのは、私より8歳年上の36歳の男性でした。彼から『いいね』が届いて彼のプロフィールページに飛んでみると、自己紹介のトップに「アイスランドに行きたい」と書かれていて、「一緒だ！ フィーリングが合うかもしれない」と感じたことを覚えています。さらに、私たちはお互いにアプリ内の『アイスランド音楽が好き』という超マイナーなコミュニティーに参加していることも共通していました。そのコミュニティーに参加している男性の数は全国合わせて100人ほど（2020年当時ですが）で、そのうちのひとりが彼だったのです。

そして次回は、緊急事態宣言が明けてついに彼とデート！ 実際に会った彼の印象は果たして……？ ぜひ楽しみにお待ちください！

イラスト／かたくりこ

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