「誰にも言えない…」生理を隠し続けた結果…恐れていた事態に！？

初潮を迎えた中学生のころの私は内気な性格で、友だちや先生に生理の相談をすることができませんでした。そんな時期に宿泊学習と生理が重なり、恥ずかしくてつらい経験をすることとなったのです。

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生理について話せない

私が初潮を迎えたのは中学2年生のときでした。私は友だちと生理の話をしたことがなく、親しい友だちとでも初潮をいつ迎えたのか、生理周期はいつなのかなどの生理事情をお互いに話すことはありませんでした。

そもそも、私は生理の話をすることは恥ずかしいことだと思っていたのです。私の両親は共働きで母のほうが帰りが遅いことも多く、同居していた祖父母は生理のことを話題にできない雰囲気だったので、家でも生理についての会話はありませんでした。

宿泊学習と生理が重なった

そんな中学生のころ、他校の生徒との交流がある宿泊学習がありました。グループに分かれて飯ごう炊さんをしたり、レクリエーションをしたり。ただでさえ内気な性格なのに、知らない他校の生徒とグループとなると、最低限の会話しかできずにいました。

しかも、このとき私は生理が重なっていたのです。生理用品はしっかりと準備して持って行っていました。しかし問題はナプキンを交換するタイミング。普段の学校生活であれば、決まった時間に休憩があり、トイレの場所を探す必要もありません。しかし、宿泊合宿では1つの活動時間が長く、予定通りに休憩がとれるとも限りません。活動場所も変わり、トイレの場所を説明されないこともありました。休憩時間に自分の荷物の場所に戻れるとは限らず、活動が邪魔をして生理用品を持ち運ぶのも困難だったのです。

引率の先生やグループのリーダーに事情を伝えておけば、配慮してくれたかもしれません。けれど私は、生理のことを誰にも話せずにいて……。

ついに恐れていたことが…

そして、生理2日目の体育館でのレクリエーションの最中、ついに恐れていたことが起きました。経血漏れです。短パンの上からおしりを触ると手に経血がついていて気づきました。それでも誰にも言えず、私は壁に背を向けて、最小限の動きでやり過ごすしかなくて……。

やっとレクリエーションが終わったのは、服がだいぶ汚れたあとでした。私は逃げるように部屋に戻り、必死にトイレで下着をトイレットペーパーで拭きました。着替えはそれほど多く持ってきていません。夜のことも、次の日の活動のことも、不安で仕方がありませんでした。

もしかしたら友だちや先生は私の異変に気づいていたかもしれませんが、それでも私は相談ができませんでした。汚れた下着のままナプキンをつけて過ごし、悪夢のような宿泊合宿を終え汚れた服を持ち帰って、やっと母が気づいてなぐさめてくれたのです。

まとめ

今は結婚し、娘が3人できた私。子どもたちには私のようにつらい経験をさせたくありません。だからこそ、私は家でも生理のことを話すようにしています。生理について話すことは恥ずかしいことではないと、子どもたちには伝えていきたいです。

著者／桃野 ゆか
イラスト／アゲちゃん

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