
大学生のころ、1年ほど生理がこない時期がありました。痛みがあるわけではなかったので、そのときはつい放置。しかし、社会人になり、やはり婦人科を受診しようと決意しました。すると、生理不順の原因は婦人科系でなく、脳にあったことが判明したのです!
1年ほど生理がこなくて婦人科を受診
大学生のころのことです。1年ほど生理がこない時期があったのですが、特に痛みはなく、ずっと放置。しかし、就職してすぐ、「生理不順の原因をしっかり調べてもらおう」と決意し、婦人科を受診することにしました。
すると、診察の結果、生理不順は婦人科系に問題があるのではなく、脳に原因があるかもしれないと言われたのです! ただちに脳外科のある病院を紹介されて、再受診するよう言われました。
検査の結果、脳下垂体腫瘍による高プロラクチン血症という病気が判明。 脳にできた腫瘍によって、正常の下垂体が圧迫され、卵巣の機能を抑えるように働くプロラクチンの分泌が増加し、無月経という月経異常を起こしていることがわかりました。
妊娠・出産を考え、手術を決意
幸い、すぐさま命にかかわる状況ではありませんでしたが、「この先の人生で妊娠・出産を考えているなら治療が必要」との説明を受け、家族や当時から付き合っていた今の夫と相談して、手術を決断。
手術の説明は両親とともに聞いたのですが、主治医の先生からは「脳に栄養を与える最も太い血管が傷ついたりする危険もあります」と、最悪のケースを想定した話もありました。両親に心配をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいに……。
手術に関しては、術後も含めて痛みはさほどなかったです。手術で取り切れなかった腫瘍もあったのですが、こちらは放射線治療と投薬治療で補うことになりました。2週間ほどで退院でき、その後は自宅療養に。当時は姉と暮らしていたので、入院前も入院後も姉が支えてくれたことがありがたかったです。
治療から約6年後に生理が再開!
そして、治療開始から約6年。やっと生理がくるようになりました! 治療前の期間も含めると約7年ぶりの生理! 正直、驚きました。手術と放射線治療からも数年経過していたので「治療をしたけど、もう一生、生理はこないんだろうな……」と思い始めていたからです。
実は、生理が再開したとき、私はまったく別の病気で入院しており、仕事も休んでいました。そのため、このタイミングで生理がやってだったのは、「仕事からも離れて、精神的にもリラックスできたことがきっかけだったのかな?」と、私自身は感じています。でも7年ぶりの生理なので、手元に生理用品は持っておらず、焦ってしまって……。看護師さんに相談し、とりあえずナプキンをお借りしてしのぎました。
その後、夫に「生理用品を買ってきてほしい」とお願いしたら、コンビニで購入した生理用品とともに、なぜかお赤飯のおにぎりが……。夫の気づかいに感謝しながらも、思わず笑ってしまいました。
まとめ
生理不順でしたが、痛みがあるわけではなかったのでつい後回しにしていたこと、婦人科に行く勇気がなかなか出なかったこともあって、受診するまでにとても時間がかかってしまいました。その結果が、脳の腫瘍による月経異常。本来あるものがないというのは、やはり体の中で何かが起こっているサインなのだと実感しました。そして、妊娠や出産を考える時期に初めて婦人科を受診するより、「おかしいかな?」と思ったタイミングで受診することも大事だと、改めて思いました。
監修/助産師REIKO
文/はしもとはなさん
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