【妊娠したら癌になった話 第12話】ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。
★連載を最初から読むなら:「残念ですが…赤ちゃんは育ちません」地獄の始まりは異常妊娠だった #妊娠したら癌になった話 1
【前回のあらすじ】胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)から侵入奇胎(しんにゅうきたい ※2)になってしまった、月野ねこさん。ある月の金曜日に大学病院に入院し、週明けの月曜日から抗がん剤治療を始めることになりました。そして迎えた月曜日。午前中に点滴での抗がん剤投与がおこなわれたのですが、夜になると、抗がん剤の副作用なのか、強烈な吐き気に襲われてしまいました。ナースコールで看護師さんに助けを求めたねこさんは、吐き気止めを混ぜた点滴を打ってもらい、ようやく就寝。しかし、火曜日の朝になっても吐き気はおさまらず……。
※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。
※2=侵入奇胎とは、胞状奇胎の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。
※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。
抗がん剤の副作用



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