「こんなところで…？」映画鑑賞中、隣に座る彼をこっそり盗み見ると！？ #アラサー婚活道 13

帰りの車内にて

川崎駅近くの飲食店街に来た私たちは、海鮮居酒屋に行くか手羽先屋に行くかで悩んで、

私「この海鮮居酒屋、蟹味噌がおいしくて好きなんだけど、チェーンだから川崎じゃなくても食べられるんだよね」

彼「じゃあ今日は手羽先にしようよ。俺、どっちかというと手羽先の気分だし」

ということで、手羽先を食べることに。

テーブル席に案内された私たちは向かい合って座り、ビールとチューハイで乾杯。映画の上映中に彼が2回も泣いていたことにはもちろん触れず、映画のラストシーンの最大のツッコミどころに「ありえないよな！」と共感して笑ったり、また映画を観に行こうと話したり。最終的にはお互い何時間でも語れる音楽の話で盛り上がり、ほどよい時間になったのでそろそろ解散することに。

駅に到着すると、彼は「ホームまで送るよ」と言って私の乗る電車が出るまで手を降ってくれた。

1月にマッチングして2月にLINEを交換。3月から長電話をするようになった彼。会う前から何十時間も電話で話し込んで、すでに共通の趣味で意気投合して彼の人柄もわかっていたし、実際に会ってみてもマイナスポイントなんてまったく見つからない。今日だって最初から最後まですごく楽しかった。なんなら、私と会えることが本当にうれしいみたいに、彼は1日中ずーっとニコニコしていてかわいかった（女性で恋愛対象が男性のみなさん。男性に対してかわいいって感情を抱いたらもう……ですよね）。

ーー……ありだな〜〜〜！

帰りの電車に揺られながら、ほろ酔いのフワフワした世界で、ほんの少しだけ考えた私。酔いが抜けてしまわないうちにと、「今日はありがとう」と彼にLINEを送り、文末には「私は付き合ってもいいと思っています」と付け足しておいた。

あとがき

1回目のデートの模様をお伝えしました！ できるだけ細かいところの描写に気をつけながら乙女チックな感じにしてみたのですが、いかがでしょうか？「あー恋愛っていいな」「久々に恋愛したいな」「マッチングアプリやってみようかな」って思ってくれる方が少しでもいたら、とてもうれしいです。

マッチングアプリを始めた当初は、「やりとりする人数を何人まで絞って…実際に会う段階で何人まで絞って…」と綿密な計画を立てていたのですが、それはすっかり頓挫してしまいました。結局のところ、私にとっての婚活は恋愛の延長線上であって、好きだと思える相手が見つからない限りは婚活は成功しないと気づいたんですよね。なので、ちょうど彼と出会ったころに「自分の感情の赴くままに婚活をしよう」という考えに変わりました。

そんな思いもあって、1回目のデートながら告白のようなものをしてしまった私。こうなったら押せ押せでいくしかない……！ 次回、気持ちを伝えられた彼は一体どんな返事をするのか！？ ぜひ楽しみにお待ちください！

イラスト／かたくりこ

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