親に縛られた人生。親の希望ではない「自由な人」との結婚を決めたら…家族の縁が切れることに?
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義母は、わが家から新幹線で2時間ほどのところに住んでいます。1〜2年に1回くらいのペースでわが家に泊まりにくるのですが、私は義母が泊まりにくるとき、夫の対応にイライラすることがあります。
義母が泊まりにくるにあたり、義母とのやりとりはすべて夫が担ってくれています。それはありがたいのですが、義母をお招きするために必要な準備を、夫はまったく手伝ってくれないのです。
先日、義母が泊まりにくると決まったときのことです。「少しは準備を手伝ってくれてもいいのに」と夫を腹立たしく思いながらも、私は「いつものことか」と特に指摘はせず、ひとりで準備を始めることにしました。
まずは食事の準備です。朝昼夜で1日3食を提供するとなると、メニューの選定に頭を悩ませることになります。次に、メニューが決まったら、必要な食材の買い出しへ。スーパーから帰ってきた段階で、私はすでに疲労困憊していました。
しかし、食事よりももっと私を疲れさせたのは掃除でした。小さな子どもを育てている私にとって、子どもの面倒を見ながら掃除をするのは非常に大変なのです。
そこで、「今日はリビングを掃除しよう」「明日は寝室を掃除しよう」などと、数日に分けて少しずつ掃除を進める計画を立てました。
料理に掃除に……と、義母がくる前に終えなければいけない家事をあれこれ考えるだけで疲れてしまった私でしたが、それでもなんとか数日前からコツコツと準備を進めていました。
一方、夫は仕事が忙しいためか、義母がくる前日まで、まったくといっていいほど準備を手伝おうとはしませんでした。あとから考えてみると、夫に「手伝って」などと声をかけることもできたと思うのですが、そのときの私は「私が準備をしている姿を見れば夫もなにかしら協力してくれるだろう」と、淡い期待を抱いていたのです。しかし、夫はあいかわらず何もしないまま……。
そんななか、義母がくる前日の朝になって、夫がようやく行動したのです。寝室の押し入れから何かをゴソゴソと取り出している夫。様子を見に行くと、義母が滞在中に使用する予定の布団を、押し入れから引っ張り出していました。
そして、夫は「悪いんだけど日中にこの布団を干せないかな?」と私にお願いしてきました。布団の準備をすっかり忘れていた私。夫が私の代わりに覚えていてくれて、とても助かりました。
その後、仕事にいく夫を見送ってから布団を干しました。持ち上げてみると、布団は思っていたよりも重かったので、ふとんを出してくれた夫には感謝です。夫なりに、義母の滞在中の準備を気にかけてくれたことが、私にとってはうれしく感じた出来事です。
著者/nanoka22
作画/ちゃこ
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