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料理の当番を曜日で分担している私たち夫婦。ある日、私が料理をしようと冷蔵庫を開けたところ……中に入っていたものに衝撃を受けて……。
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私たち夫婦は、家事を分担しておこなっており、料理に関しては曜日ごとに当番制で分担しています。私は在宅勤務なので、平日夜の料理を担当し、夫には週末の料理を担当してもらっています。
結婚当初にこれらの当番を決め、当番を回して数週間が経ったころのことです。平日に私が料理をしようとしたところ、冷蔵庫の中から、野菜のくずにしか見えないような、ほんの切れ端しか残っていないにんじんやたまねぎが見つかりました。
その切れ端を見てみると、料理に使えそうな部分は、にんじんならせいぜい5mm程度、たまねぎなら、くし切りのひとかけにも満たない程度です。家には私と夫しかいないため、当然これを冷蔵庫に残したのは夫でした。
これだけでは、料理にはうまく使えません。使うとすれば新しい野菜を買ってまとめて使うか、野菜炒めやみそ汁といった、比較的どんな野菜でも使いやすい料理に、おまけ程度に追加するといった方法になります。
初めて野菜の使い残しを見たときは、分量の調整がうまくいかなかったのかと思い上記の方法で料理をしていました。しかし、そういった野菜の使い残しが、その後も何度も見つかったのです。
料理のうまい人であれば、もっとじょうずに使い回せるのかもしれませんが、私はレシピに沿って料理を作るくらいの腕前。毎回、野菜がほんの少し残っていることに限界を迎えた私は、夫に「野菜の切れ端をこんな中途半端に残されても、うまく使えないよ」と思っていることをぶつけてみることにしました。
夫曰く、「レシピ通りに作ると少しだけ余ることがあって、そのあとどう処理すればいいのかわからなかったから、そのままいつも冷蔵庫の中に入れちゃっていたんだ」とのこと。そこで私は「野菜をほんのちょっと残されても、私もうまく使えないの。もし野菜が少しだけ残りそうになったら、レシピの分量から増やしてもいいから使い切ってほしい」とお願いしました。
夫としても、意図してやっていることではなかったため、素直に「ごめん」と謝ってくれ、その後は野菜の切れ端を残さなくなったのでした。
現在はお互い快適に料理ができるようになっています。加えて、夫は私が料理をする際に、どの程度野菜を残しておいてほしいかを事前に尋ねてくれるようにもなり、私はあのとき我慢をせずにちゃんと気持ちを伝えておいてよかった、と思ったのでした。
著者/百田
イラスト/sawawa
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