「えっ同じ!」ただの同僚だった男性が運命の人に!?飲み会で判明した私と彼の共通点とは
ある日の会社の飲み会で、同僚男性と会話をしていた私。すると、予想もしなかった共通点が判明し……。読者が経験した、「夫との驚きの結婚プロセス」に関す …
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わが家の最初の夫婦喧嘩は、夫の妹、つまり私にとっての「義妹」がきっかけでした。義妹は、ストレートにズバズバと指摘する勝ち気な性格。一方で、私は、なかなか自分の意見を言えない性格です。まるで正反対の義妹に、私は苦手意識を抱いていました。初対面のときから「合わないかも……」と思って我慢することも多かったのですが、結婚後、ついに我慢できなくなる出来事が……。
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結婚してすぐの、ある日曜日。私と夫が義実家に行くと、偶然にも義妹がいて、夫を見た瞬間こう言ったのです。 「お兄ちゃん、その服似合わないよ!」と。
そのとき夫が着ていた服は、私がプレゼントしたグレーのトップスに、黒のパンツ。シンプルで、特に変な要素は見当たらないと、私は思っていたのですが……。
私のプレゼントだということを知らない義妹は、容赦なく夫の服をからかいます。これはこのとき私が覚えた感覚ですが、義妹は、夫の服を本当に「変」と感じたから言ったというより、夫が「おしゃれ」をしていることが許せないようでした。
私は何も言えずにいて、夫は「ほっとけ」とだけ言って義妹を放置。しかし、義妹のいじりはますますエスカレートしていきます。
「そのパンツも似合わないよ!」 「全体的に変!」
結局、私のプレゼントしたトップスも、私が選んだパンツも、靴下も、すべてが義妹によって全否定されてしまいました。
その後、私たち夫婦は、夫が運転する車で帰宅することに。帰宅途中の車内で、私は夫に思いをぶつけました。「どうして、この服は妻からのプレゼントだからって言い返さなかったの?」と。義妹は、「私がプレゼントしたもの」ということは知らなかったはずです。だからこそ、夫からそのことを伝えたら、義妹は嫌味を言い続けることはなかったのかなと思ったのです。
きっと、夫は「さっきはごめん、妹には注意しておくから」と謝ってくれる、そんな淡い期待を抱きながら。
しかし、期待をよそに夫は言いました。「妹に悪気はないんだ。許してやって」と。
夫の気持ちはわかります。しかし、義妹の心ない言葉に傷ついてしまった私は、夫の発言にモヤモヤが募って……。そのモヤモヤが爆発!
私がプレゼントした服をずっとけなされ続けて、本当に嫌な気分になったこと。夫は私を庇ってくれなかったのに、妹のことを庇って悲しかったこと。義妹を止めてほしかったことを、一方的に感情的に訴えてしまいました。
今回のことだけでなく、今まで義妹に対していろいろと我慢していたことが、すべて溢れてしまったのだと思います。
結婚の挨拶に行ったときから気になっていたのですが、当時の夫は、私と義家族の仲を取り持ってくれないタイプでした。「このままでは、この先も同じようなことが起きて、それでは困る」ということを私が伝えると、「腑に落ちない……」といった顔をして反論してきていた夫。
私もヒートアップしてしまい、そのうち言い合いの大喧嘩に!
「もう、夫婦関係はおしまいかも」と思うほどのひどい言い合いになってしまいましたが、私が泣きはじめてしまったことで喧嘩は終了。
最終的には夫は私の気持ちを理解してくれました。私も、夫の実家は仲がいいため「身内いじり」をする家庭で、義妹に悪気はなかったんだと、何とか理解できました。
新婚のころは、夫の実家との価値観の違いにイライラしてしまうこともありました。喧嘩をしながらいろいろと試行錯誤し、一緒に過ごす時間も増えた今では、あのときよりも許容範囲が広くなり、コミュニケーション能力も上がり、人生がラクになったと思います。
今、義妹に夫の服を馬鹿にされたとしても「じゃあ義妹ちゃんが、お兄ちゃんに服をプレゼントしてあげて〜!」 とか何とか、適当に返せることでしょう。
今では、夫に対する遠慮や我慢はなくなり、実家の家族よりも本当の自分をさらけ出せる、心地よい関係の夫婦になれたのでした。
著者/宇佐美にこ
イラスト/たこ
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