親に縛られた人生。親の希望ではない「自由な人」との結婚を決めたら…家族の縁が切れることに?
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私は何かを人に話すとき、「これくらいなら、詳しく言わなくても意味が伝わるだろう」と思ってしまうことがありました。そんな私がハッとした「ある出来事」があって……。
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先日、夫とショッピングモールのフードコートを利用したときの話です。私は食べ終えた食器を返却するために席を立ち、夫に「食器を返してくるからちょっと待っててね」と言いました。
すると、夫は私に「気をつけてね」とひと言。
その言葉に私は一瞬困惑してしまいました。「他の人にぶつからないよう」気をつけてねなのか、「お皿を割ってしまわないよう無事に片付けること」に気をつけてねなのか……。私は何に対して「気をつけてね」と言われたのかまったくわからなかったのです。
すると困惑している私を見て夫は「料理のタレだよ」と続けました。夫の言葉でトレーの底に付属のタレがついてしまっているのだと思った私は、トレーを高く持ち上げて裏面を確認。すると夫は「何しているの?」と不思議そうに言います。
夫が言った「気をつけてね」は、「食器に残ったスープやタレをこぼさないように気をつけて運んでね」という意味だったのです。
「他人にぶつからないよう」「食器に残ったスープなどをこぼさないよう」というのは私自身、「気をつける」という意識がもともとあったからこそ、夫の「気をつけて」に深読みしてしまった部分もあったかもしれません。でも、夫がはじめから「食器に残ったタレをこぼさないように気をつけて運んでね」と言ってくれたら、私は「何に気をつけるの!?」と混乱しなかったでしょう。そう考えているとハッとさせられました。これは、私も夫によくやってしまうことだと気づいたのです。
夫と私の関係性だし、詳しく「言わなくてもわかるだろう」と思い込み、言葉の一部だけを夫に伝えることは、私もよくあったのです。
今回のことで言えば、「気をつける」の視点は人によってさまざま。ちゃんと「〇〇に」「気をつけてね」と伝えなければ、こちらの意図は正しく伝わらないと改めて気づかされたのです。
夫婦だからこそ、お互いにその部分の配慮が足りなくなっているのだなとも感じ、きちんと自分の正しい気持ちを伝えるためにも、「言わなくてもわかる」とは思い込まずに言葉にすることの大切さを再確認した瞬間でした。
著者:やん子/不妊治療を経て2児のママになった30代の主婦。夫が激務であり実家も遠方のためほぼワンオペだが楽しい毎日。自身の過去の恋愛や体験、結婚生活をもとに執筆している
イラスト:もふたむ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
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