妹「結婚式のあいさつして」私「了解」婚約者を略奪した妹。当日、私があいさつをすると式場がパニックに！？
目次 1. 妹が婚約者を略奪 2. 婚約者とお別れすることに 3. 妹からあることを頼まれ… 4. 結婚式に出席した私 5. 本当のことを暴露した …
妹からあることを頼まれ…
B男と別れて数日後、私の傷をえぐるように妹はある命令をしてきました。
「私の結婚式なんだけど、親の代わりにあんたが親族のあいさつをして」
私は「結婚式なんて行くわけないでしょ」と即却下。しかし、妹は笑って続けました。
「まだ未練があるの？ 仕方ないじゃない、私に決めたのはB男なんだから。悔しいからってあいさつで変なことは言わないでよ。適当に話してくれればいいから」
今にも泣きそうな私を心配そうに見つめる祖父母。私は祖父母を安心させるために笑顔をつくり、「わかった。あいさつ、するよ」と言ったのでした。
結婚式に出席した私
それから私は妹に言われた通り、親族のあいさつ文を考えました。彼女はその下書きをわざわざチェックまでして、満足気。それもそのはず、原稿には妹を喜ばせるようなストーリーを書いていたのですから。
そして、いよいよ式当日。披露宴会場にはB男の親族はもちろん、久しぶりに会う私たちの遠縁の親族のほか、A社の従業員、関係者も大勢参列していました。
しばらくすると、司会者に促された私は例の原稿を手に、高砂の横にあるマイク台へ。
「ご両人、今日はご結婚おめでとうございます。せっかくの場ですので、妹の幼少期からすべてをお話ししたいと思います」
そう言って、私は妹がチェックしていた原稿を破り捨てました。
