親に縛られた人生。親の希望ではない「自由な人」との結婚を決めたら…家族の縁が切れることに?
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夫とは、お見合いパーティーがきっかけで出会いました。ほどなく始まった交際は順調でしたが、ときおり見せる淋しげな表情が気になって……。その理由がわかったのはプロポーズを受けたあとでした。
私が31歳のとき、地元の結婚相談所が開催したお見合いパーティーのイベントに参加しました。そこで出会ったのが夫です。
あまり大勢ではないイベントでしたが、落ち着いた大人っぽい彼に好印象を抱いた私。誠実で真面目そうな雰囲気も、これまで周りにいなかったタイプで「素敵だな」と思い、お付き合いすることになりました。
2月に始まった交際は順調そのものでした。でも、少し気がかりなことが……。
それは彼の表情。いつもどこか淋しげに見えるのです。「何か悲しいことでもあった?」と聞いてみすが、彼はとくに何も言いません。彼が時折見せる淋しげな表情に、いつしか私は「この人を守ってあげたい。私が幸せにしてあげたい」という思いが芽生えてきたのです。
そして、その年のクリスマスのこと。ディナーの後に「ちょっと見学しよう」と隣の教会を訪れた私たち。スタッフさんに「カーテンを開けると湖が広がって素敵なんですよ。お見せしましょうか?」と声をかけられて頷くと、なんとカーテンを開けた先には花束と指輪が! そして「全力で貴方を幸せにします。結婚して下さい」と彼にプロポーズされ、私も彼の気持ちを受け取りました。
幸せな気持ちのなか、年が明け、私の両親、彼のご両親の順で、結婚の挨拶に行くことに。そして、彼のご両親に挨拶をした帰りの車中、私は衝撃的な報告を受けました。
彼のお母さんは、”がん”で余命いくばくもないということを……。
お付き合いをしている間、彼が深刻な思いを抱えていることなんて、隣にいた私はまったく気づきませんでした。そんな様子を私に微塵も感じさせなかった彼……。私は思わず、涙を流してしまいました。と同時に、彼のいつもどこかさみしげな表情の理由は、ここにあったのかと腑に落ちました。
それから3カ月後、彼のお母さんは亡くなりました。
亡くなる直前、病室に呼ばれてお母さんとお会いました。お母さんは「息子をよろしくね」と、やせ細った姿で言われたとき、私はなんて言葉をかけたらいいのか戸惑いつつも、しっかりとうなづきました。結婚式を挙げるわずか5カ月前の出来事でした。
私たちは結婚式をあげ、その5年後にはかわいい息子も恵まれました。
しかし、今度は夫の姉が若くして乳がんで亡くなったのです。義姉は病気の判明後、一度はよくなったものの再発し、その後の進行はとても早くて……。
次々と身内が亡くなったことは、夫もつらいことだったと思います。救いがあるとすれば、義姉が亡くなる4カ月前に第一子となる息子が誕生したことでしょうか。息子の存在がなければ、心にぽっかり穴が開いたままふさがらなかったかもしれない――。そう思います。
ただ、義姉の病気についても、夫は直前まで、詳しく教えてくれませんでした。夫は決して無口なタイプではありません。むしろ、たわいもない話には口数が多くて私より話しかけてくれます。ただ、「心配かけたくない」「気を遣わせたくない」と思うことは心の内に秘めておくタイプのようです。
そんな夫の態度に思うところがないわけではないし、夫の変化に気づけなかった自分を悔しく感じることもありますが、それも夫なりの愛情の形なのかもしれません。私について「おっとりして落ち着いているところが一緒にいて居心地がいいんだ」と言ってくれる夫。だからこそ、私はこんな私のままで、これからも夫の隣にいたいと思います。
文/よしみ☆さん
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