
出会って1年後に結婚して3年目。紹介者を間に挟んで知り合った私たちは、お互いのことをもっとよく知るべく、今までにあったことをいろいろ話してきました。そのなかで「運命の赤い糸」を思わせる不思議な巡り合わせがあったのです。
紹介されて知り合った夫と交際1年で結婚
私は結婚3年目の44歳。夫とは紹介者を通じて知り合いました。出会った当初は、お互い「縁があれば繋がっていくんだろうなぁ……」と思うぐらいで結婚の意識はなく、流れに任せて月に1回、食事をしながら会話する程度。ただ、かえってそれが気負うことなく自然体でいられたので、よかったのかもしれません。出会いから8カ月後には結婚を決意し、1年後、結婚に至りました。
夫とは、結婚する前も後も、お互いに今まであったことをいろいろと話してきました。そして結婚後のあるとき、こんなことを夫が言うのです。
「やっぱり、あのときの人は君だったと思う。これが赤い糸ってやつかなぁ」
10年前の何気ない会話のピースがピタリとはまる
私も夫も、職場は違いますが、ともに高齢者施設で介護の仕事をしています。夫が言う「あのとき」とは、今から10年以上も前にした同僚との会話。「今、別の施設にきているボランティアさんに、住み込みで介護をしている人がいるんだって。そんな奇特な人、いるんだね」と話していたことを思い出したというのです。
たしかに私はちょうどそのころ、傾聴ボランティアで週に1回、その施設に行っており、住み込みで高齢者のお世話をしていました。その施設は夫が勤める事業団が持っていた施設のひとつで、夫の勤め先ではないのですが、そういう話がまわりまわって夫の耳に入っていたようです。
それを思い出すきっかけとなったのが、会話の積み重ねでした。私たちは会うたびに、お互いの生い立ちや、このころはどこで何をしていたかを語り合っていたので、夫の記憶に残っていた話の人物に、私がピタリと当てはまったようなのです。
不思議な巡り合わせに“縁”があることを実感
実際に顔を合わせる10年も前に、会話のなかで私と出会っていた夫。神がかりともいえる結びつきには驚くばかりですが、夫に言わせれば「自分のなかではデジャブなこと」とか。もちろん紹介者は、この不思議な縁のことをまったく知りません。
まとめ
出会ったことのない、ただ会話に出てきただけの人物と、まさかその後結婚するとは……。運命の出会いと言うか、「縁というのは本当にあるんだね」と、お互いに強く感じています。今はただ、神様に巡り合わせていただいたパートナーと一緒にいられる幸せ、そして子どもに恵まれた幸せをかみしめています。
文/つくしさん
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