
これは高校生時代に予期しないタイミングで始まった生理に困惑したときのお話です。あまり親しくない関係でも「相手が生理で困っている」とわかれば助け合うという謎の結束……。そんな女子特有の空気感に救われたエピソードを紹介します。
生理がきたけどナプキンがない!
私は、学生時代にはまだ生理周期が安定していなかったために、予想外のタイミングで生理が始まってしまうことがしばしばありました。そのために「いつ生理がきても大丈夫なように」と常に生理用のナプキンをかばんに入れていました。
しかし、たまたまナプキンを持ってくることを忘れていた日に、生理が始まってしまって……。。探しても探しても、かばんの中からはナプキンが出てこなかったのです。
やさしく声をかけてくれたのは…
ナプキンを持ってきていないことに気付いた私は、仲のいい女の子にナプキンを持っていないか聞こうと思ったのですが、あいにく今教室にいる女の子は、あまり話したことのない子ひとりだけでした。生理はとてもデリケートなことなので、あまり親しくない子に助けを求めるのはさすがに気が引けるなぁと私はちゅうちょしました。でもナプキンがないと困るのも事実なので「どうしよう……」とひとりで困惑していました。
そんな私の様子に気づいたのか、突然その子が私のもとにきて「違ってたらごめんね」と言ってナプキンをこっそり渡してくれたのです。
困ったときに助けてくれて……感謝!
まさか彼女のほうから声をかけてくれるとは思っていなかったので、驚きとうれしさで心がいっぱいになった私。「ありがとう……! 本当にありがとう……!」と繰り返すほかありませんでした。
しかも、彼女に借りたナプキンを使ってトイレから教室に帰ってくると、「体、冷えてない?」と言ってペットボトルに入った温かいお茶まで準備してくれていたのです。ナプキンだけでなく、体のことまで気づかってくれるなんて、今思い出しても素敵な子だなぁと思います。
ついさっきまで、彼女には「あまり話したこともない子」という認識を持っていたのに、この出来事を通して一瞬で「とても察しが良くて親切な子」に変わったのでした。
まとめ
生理中にナプキンがなくて困ってしまうというというのは多くの人が体験したことがあるであろうアクシデントですが、今回の出来事は素敵な思い出になりました。助けてくれた彼女には今でも感謝しかありません。
監修/助産師REIKO
著者/橘 純香
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