
私に月経が始まったのは、中学三年生のとき。そんな私が、生理にまだ慣れていなかったころにやってしまった失敗をお話します。
慣れない生理、そしてナプキン交換
中3のある休み時間のことです。その日は生理中だった私。でも、特に変わりなく、いつものように学校でトイレに行き、ナプキンを交換し、用を足して、個室を出ました。
そして、私が個室を出たあとしばらくして、ほかのクラスの女の子が、私が入っていた個室に入っていくのが見えました。
突然の叫び声!その理由に気づいて、はっとした!
その数秒後です。個室に入ろうとした女の子が突然「キャーッ!」と叫びました。
近くにいたその子の友人がすぐに駆け寄り、個室の様子を見ました。すると、その女の子の友人は「え? あ……、うん……、わかる、わかるよ!」と、なんだか気まずそうになだめています。
そこで、私ははっと気づきました。生理中だった私が、トイレの水を流すのを忘れてしまい、便器の中が、経血で真っ赤に染まっていたのだということを!
駆け付けたその子の友人は、「これは、生理中の誰かが水を流すのを忘れちゃったんだね、大丈夫だよ」とでも言っていたのでしょう。私は「それしか考えられない」と思いつつも、どうしたらいいのかわからず、結局その場を立ち去るしかありませんでした……。
慣れないことに気を使いすぎて、当たり前のことを忘れた…
思い返すと、生理が始まったばかりだった私は、慣れないナプキンの取り外しや狭い場所での新しいナプキンの装着、制服をていねいに着直す……など、「生理が始まるとやらなければならないこと」ばかりを気にしていて、「用を足した後は水を流す」という当たり前のことをし忘れてしまったのです。
そして、そのことに気づいたとき、今なら間違いなく「あっ、すみません! お水を流していなかったです!」と謝りに戻るのですが、当時の私は「逃げる」しかできませんでした……。個室を開けて利用しようとしたその女の子には、今でも謝りたいです。ごめんなさい!!
監修/助産師REIKO
—–
文/宮本しいなさん
コメントを書く