
大学生の夏休み、以前から行ってみたかったカナダに2週間語学留学しました。めいっぱい楽しみたいと、自分の生理周期もよく考えて計画しましたが、いつもと異なる環境だったからか、10日以上も早く生理が始まってしまいました。日本人がまったくいない地域を選んだので、相談できる相手はカナダ人老夫婦と韓国人の男の子のみ。パニックになりかけた私でしたが、みなさん本当にやさしく温かく接してくれて、いい思い出になりました。
え? まさかこんなに早く生理になる?
大学生の夏休み、私はカナダに2週間語学留学しました。なるべく英語をたくさん使いたかったので、日本人が在籍していない語学学校を選びました。行ってみると、本当に学校では日本人は私ただひとり。同じく留学中だった韓国人の同年代の男の子もお世話になっている、カナダ人の初老のご夫婦のお宅にホームステイしました。
朝から晩まで英語のみ、充実した毎日楽しく過ごしていたのですが……。ある日、ホームステイ先のお宅の庭でバーべキュー中、トイレに行くと、なんと生理が始まっていたのです。予定ではあと10日は先のはずだったのに……!
ナプキン2個で3日は無理!
このとき帰国まであと3日というタイミング。一応念のためのナプキンは持ってきていたのですが、たったの2個だけ。その日はなんとかなりますが、あと3日はどう考えても無理です。どうしようとトイレでひとりパニックになっていると、心配した男の子が「大丈夫?」と、トイレの前まで様子を見にきてくれました。
「生理になったの!」と気軽に言うことはとてもできません。そもそも「生理」を英語でなんと言ったらいいのかも知らなかった私は、「ちょっとおなかが痛いの、心配しないで」とその場をしのぐしかありませんでした。それがかえって良くなかったのか、庭に戻ってみると
「ちゃんと焼いたんだけど、何か生だった?」
「薬を飲む? それか病院に行く?」
「留学サポートに電話しようか」
と口々に声をかけてくれました。みんなに心配をかけたままではいけないと思い、恥ずかしさを覚悟して辞書で「生理」の英単語を調べて「生理が始まったの」と伝えました。
みんな驚くほどやさしかった
ホストファザーはやさしく「病気じゃなくてよかったよ」と言ってくれ、ホストマザーはてきぱきと「これからドラッグストアに行きましょう」と車で出かける準備を始めました。そして男の子は「大丈夫? 温かいスープを飲むといいんじゃない?」とインスタントの韓国わかめスープを作ってくれたのです。
せっかく楽しんでいたバーベキューを中断させてしまったうえに、余計な心配をかけてしまったのに、「なんてみんなやさしいの?!」と私は大感激。「片づけはやるから行っておいで」と送り出され、連れていってもらったお店で無事ナプキンを購入することができました。
まとめ
カナダ留学は短い期間でしたが、友だちができたり英語文化に触れることができたりと、とても充実した旅になりました。そのなかでも、この予想外の生理が始まった出来事は、外国人の温かさに触れた忘れることのできない思い出です。
ホストファミリーとは帰国後もやり取りが続いているのですが、そのたびに「あのときはびっくりしたわよね~」と今でも懐かしく、ほほえましいエピソードになっています。
監修/助産師REIKO
著者/oniko
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