「2分間だけさ…」⇒冷めきっていた夫婦の食事時間が激変?!夫が提案してきたことは?
感謝を忘れてしまった お互いに料理をするのが好きな私たちは、「好きで料理をしているし、作ってもらうのは当たり前」といつしか思うようになり、相手にご …
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「話があるんでしょ?」とせかす彼女に、僕は指輪のケースを取り出し、差し出しました。
「ぼ、僕と、け、結婚してください!」
ところが、彼女の口から飛び出したのは辛辣な言葉でした。
「え? 私たち別れたじゃん」
「は?」
「メッセージで『別れて』って送ったでしょ? 返信がないから今日その話をするのかと思っていたのに、プロポーズ? 私があんたなんかと結婚するわけないじゃん。いろいろ高い物を買ってくれるからしばらく付き合ったけど、もう二度と連絡してこないで」
そう言って、彼女はレストランを出て行ってしまったのです。そのあと僕は泣きながら、予約していたコース料理をやけ食いしたのでした。
どん底の僕が食事を終えたときです。先日、彼女との関係を疑ってしまった親友から、「いつもの店に来いよ」との誘いが届きました。愚痴を聞いてもらおうと、僕はその足で居酒屋に向かったのですが……。
なんと、親友2人のほかにも、さっきレストランを出て行った彼女もいたのです!
「真相が判明したよ」
僕を誘った親友が言いました。
「こいつがお前の彼女の『浮気相手』だったんだ」
そうやって指をさされたもう1人の親友は、「誤解させて悪かった」とうなだれています。彼女は慌てて「な、何のこと!?」と口を挟んだのですが……。
「お前の彼女、誤爆の女王だな。大好きメッセージは無関係の僕に送ってくるし、別れ話はお前じゃなくてこいつに送ったらしいし。いくらアイコンが似ているからって……」
どうやら、僕が疑ってしまった親友は、前々からもう1人の親友と彼女の関係を怪しんでおり、この場に全員が集まるよう仕組んでくれたよう。
浮気相手の親友は僕に謝罪し、経緯を説明。
「彼女から、お前のモラハラについて相談にのってほしいって言われて……。お前はそんなヤツじゃないって何度も言ったけど、泣きつかれて放っておけなくて。ただ、言い訳じゃないけど、彼女とは付き合ってなんかいない。断り切れずに何回か食事はしたけれど……」
なんと彼女のほうが、僕の友だちに猛アタックしていたようなのです。彼は背の高いスマートなイケメン。おそらく、紹介したときから狙っていたのでしょう……。
「この間、彼女から間違えて『これまで貢いでもらったけど、金しか魅力のないダサ男とはお別れします』ってメッセージがきてやっとわかった。お前のモラハラは、彼女がでっち上げたウソだって」
こうして、メッセージの誤爆によって自爆した彼女とは、3人とも縁を切ることに。僕を金ヅル扱いした挙句、親友に乗り換えようとしたのですから自業自得です。
その後、僕は友だちのことを許し、さらに彼らとの友情を深めることができたのでした。
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