
私は生理の1日目、2日目になると強い眠気に襲われ、時々我慢できず寝てしまいます。休日はベッドで休憩できますが、学校や外出先などでは寝られません。特に、授業や部活中は絶対に寝てはいけないので、毎回頑張って我慢しています。しかし、あるとき我慢できず部活中に寝てしまいました。今回は部活の仲間が私にしてくれた対応について話します。
部活中に寝てしまった私
高校生のころ、私は演劇部に所属。平日は毎日、体育館のステージで部活動をしていました。ステージ脇には、演劇部の備品であるさまざまな小道具や大道具があり、そのなかの1つに使い古されたソファが置かれていました。
その日、生理痛で体力が低下していた私は、少しソファに座り休憩することに。すると、いつの間にか眠ってしまったのです……。10分ほど休憩するはずが、眠気に襲われ私は熟睡してしまいました。
起きたのは部活が終わったあと
しばらくして、私は友人に肩を揺さぶられて起きました。部活中に寝てしまったことが申し訳なくて、私は急いで起き上がりましたが、周囲にいた部活の仲間たちは、すでに制服に着替えている途中でした。部活中に着るジャージ姿だったのは私だけ。
「え? なんでもう制服?」と混乱している私に友人が「部活、終わったよ。早く着替えて一緒に帰ろう」と声をかけてくれました。時計を見るとなんとなんと3時間も寝てしまった私! この日の部活動は参加できなかったのです。
罪悪感でいっぱいの私に仲間は…
罪悪感でいっぱいの私が一人ひとりに謝ろうとすると、性別関係なく部活の仲間が口々に「体調悪いなら仕方ない」「ひとりで帰れそうにないなら家まで送るよ」と言ってくれたのです。女子部員だけでなく、男子部員からもやさしい対応をされたことにびっくり。寝たことで痛みも和らいでいだ私は体調が良くなったことと感謝を伝え、友人と一緒に帰路へつきました。
まとめ
私は罪悪感を拭いきれず、帰り道、友人にだけ「体調不良は生理だったため」ということを話し、謝罪をしました。しかし、友人は「生理中なんでしょ? 生理でも生理じゃなくても、体調が悪いなら我慢する必要はないよ」と言ってくれました。その日、眠っていた私が生理中であることを数人の女子部員が察し、男子部員にそれとなく伝え、部活が終わるまで寝かせておくことにしてくれたそうです。それを聞き、私はそのやさしさに感動し、部活仲間のことをもっと好きになったのでした。
監修/助産師REIKO
著者/佐藤里桜
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