
私の父は温厚で子煩悩で、お酒やギャンブル、浮気などをすることもなくいい父親でした。私は父のことが大好きで影響を受けることが多かったのですが、母はいつも「お父さんみたいな人と結婚すると苦労するよ」と言っていて……!?
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父によくなついて育った私
私の父は、普段は非常に温厚で子煩悩なところがあります。幼いころの私は、普段一緒に過ごしている母よりも、仕事で疲れていても自分の話をよく聞いてくれて、休みの日には遊び相手になってくれる父のことが大好きでした。
「思春期を迎えた女の子は父親のことを嫌悪するようになる」という言葉も聞いたことがあり、思春期を迎えた私の周りの友人や妹たちは確かに父親を嫌がっていましたが、私にはまったく当てはまりませんでした。
父はバイクや車、アニメのプラモデルが好きで、他にはスキーなどのアウトドアが好きでした。よく幼い私に自分の趣味の話をして、実際にいろいろなレジャーへよく連れて行ってくれました。そして、すっかり趣味や考え方が父に似た私は自動車販売会社に就職し、スノーボードとアウトドアが趣味の大人になったのです。
「お父さんみたいな人と結婚すると苦労する」と話す母
しかし、子どもにとっていい父親でも、母にとっては苦労させられることも多くあったようで……。父には頑固な一面があり「子どものそばには母親が必要だ」という考えから、家計の状況から働きたがった母に専業主婦であることを強いていたそうです。
また、そんな父には転職癖がありました。頑固な父は、職場の人間関係でもめることが多かったようで何度か転職をしていました。そのなかでも最もひどかったのは、私が大学に入学して間もなくのこと。突然父が「会社辞めてきた」と言って昼間に帰ってきて、そのまま数カ月間、無職のままでした。
父は再就職のために求人を探したり、ハローワークへ行ったりしてはいました。しかし、条件にこだわりすぎ、面接で会社の印象が想像していたもの異なるとすぐ辞退するので、就職につながりません。その当時、すでに母は正社員として会社に勤めてたのですが、家計はとても厳しい状況となり、貯金を切り崩して生活していたそうです。
私は、留学を目指して入学した大学だったのですが、母からは「今、お父さんが働いていない状況下では、留学資金は申し訳ないけれど準備できない」と言われ、留学を断念しました。母はいまだにこのことを「負い目に感じている」と私に話すほどで、相当つらかったと思います。
結局、父は4カ月ほど無職のままでしたが、給料は低めで、勤務先も遠い会社に再就職。なんとか勤務していましたが、その後も現在に至るまでの15年間で2度転職。母いわく「転職するたびに給料が落ちるし、定年退職を迎えてもろくに退職金はもらえない」と嘆いています。
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