夫の500万の借金を肩代わり→改心させ、離婚は踏みとどまったものの…しばらくして、また督促状が
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実家暮らしだった私たちは、結婚してから一緒に生活するようになりました。当時お互いにまだお金がなかったので10畳1Kの部屋を借り、同棲を開始。2人で住むにはとても狭かったですが、新婚で浮かれていたのもあり楽観的に考えていました。
最初の2カ月は楽しく過ごせていたのですが、だんだんとお互いの掃除や家事に対する価値観の違いが見えてくるようになったのです。私は実家住みのころから家事全般をやっていましたが、夫は母親に丸投げタイプ。夫に掃除を頼めばホコリが残っていたり、洗濯物はシワも伸ばさずに干していたりと、ズボラなやり方が目につくようになりました。
私が家事に関して彼に指摘することで夫婦ケンカも増えていきます。このときにつらかったのが、ケンカをしたとき一旦冷静になるための空間がなかったことです。寝る場所も一つしかないので気まずいまま同じベッドで寝たり、時には友だちの家にお世話になったりもしました。周りに迷惑をかけるうえにケンカが長引くことも増え、当時は離婚が頭によぎることもあったほどです。
本気で離婚を考える前に、2人で一旦別居をするかどうかについて話し合いました。話し合いの結果、別居するのではなくお互いが1人になれる空間を確保したうえでもう一度やり直すことに。
そこから、職場までの距離は多少遠くなっても2DK以上の間取りの部屋にこだわってできるだけ早く入居できる部屋を探し始めました。そして、その間にお互いの家事に対する考え方の違いや、これまでどこまでを親に任せていたのかを把握し、お互いの嫌なところや改善してほしいところも洗い出しました。
そして改善点を整理してから結婚生活をリスタート。リスタート後もお互いに不満が出ることはありましたが、事前に自分の改善しなければいけない点を把握していたので、以前よりは相手の指摘を素直に受け入れられるようになったと思います。それに、ケンカになっても自分の部屋があるので冷却期間を取れるようになり、ケンカが長引くこともなくなりました。
結婚するときは四六時中ずっと夫にくっついていたいと思っていましたが、実際に結婚して一緒に生活していくとそう思うのは最初だけで、夫婦とはいえ1人の時間が必要だとわかりました。
家のこと以外にも仕事や人間関係など生きているとイライラの原因はたくさん出てくるので、1人でクールダウンできる時間も大切だと思います。引越し後は円満に過ごせているので、結婚してもお互いに適度な距離を保つことが長く結婚生活を続けるコツなのだと感じました。
結婚生活は期待と希望に満ちたものですが、どうしても同じ人とずっと一緒の空間に居続けると、休みたいときに心が休まらなくなってしまいます。いくら仲の良いカップルでも、1人になる時間を確保して心に余裕を持つことが大切です。お互い付かず離れずの距離感を大切にしてこれからも夫と仲良く過ごせたらと思います。
著者/匿名希望
作画/たぐちまり
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