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2021年の新語・流行語大賞にもノミネートされた「フェムテック(Femtech)」。その言葉の認知度が高まるにつれ、生理について話すタブー感も薄れつつあるように感じる昨今、前回の記事では進化する生理管理アプリについてご紹介しました。
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同時期に、耳にする機会が増えたと感じるのは「デリケートゾーン」に関する話題。デリケートゾーンのケアに関するアイテムのほか、海外ではデリケートゾーンに挿入したり当てたりすることで、女性が自分自身の体の状態を可視化できるアイテムも登場しています。
今回はそんなデリケートゾーンに関する海外のフェムテックアイテムをご紹介します。
まず、ご紹介するのは妊活に関するアメリカ・サンフランシスコ発のデバイス「kegg」です。
妊活を考える人がチェックしなければいけない排卵のタイミング。そうした妊娠に最適なタイミングを、「kegg」を使えば「おりもの」でチェックできるというものです。
使い方は、まず小さい卵型のデバイスを膣に入れ、「締める」「緩める」の動作を数回繰り返します。2分間の計測が終了すると、デバイスが小刻みに震え、先端のセンサーがおりもののデータを収集。結果は連動したスマートフォンアプリですぐに確認することができるのです。
毎日の測定結果は基礎体温表のようなグラフになるため、ホルモンの動きを実感することができます。
製品が生まれたきっかけは、創業者自身の妊活の経験。医師に勧められておりものを自分でチェックするようになったkegg創業者・クリスティーナは、指を膣に入れておりものの感触やにおい・粘り気をチェックするという昔ながらの方法に心理的な抵抗や負担を感じたそう。そうした経験から手軽におりものをチェックできるデバイスの開発に至ったそうです。
テクノロジーの力で妊活の負担を減らす「kegg」は、女性にとって救いとなるアイテムとも言えますね。
産後や更年期に、尿漏れや子宮、膀胱といった骨盤内の臓器が外に出てくる骨盤臓器脱に悩む女性は意外と多く、世界で38億人と言われる女性の人口の実に約1/4である10億人以上の女性(※)がそうした骨盤底筋群の問題を抱えているそうです。
アメリカ発の「Perifit」はこうした問題を防ぐための骨盤底筋トレーニング(通称:膣トレ)用に、プロの理学療法士がデザインしたアイテムです。アプリと連動したデバイス「Perifit」を使えば、ゲームを楽しみながら短時間で無理なく骨盤底筋のトレーニングができるのです。
使い方はまず「Perifit」を膣内に挿入し、「締める」動作を行います。するとデバイスにかかった圧力の強さを内蔵センサーが測定し、連動したスマホアプリにデータが自動で表示されます。他にも骨盤底筋トレーニングをしながらゲームをクリアしていくゲームモードもあり、楽しみながら無理なく膣トレを習慣化できます。
骨盤底筋トレーニングは海外では“kegel exercises”と呼ばれ、ドラマの中の登場人物のセリフの一つとしても登場するほど。くしゃみや咳、運動やジャンプの拍子に思わず尿漏れを経験し、恥ずかしい思いをしたり、自信をなくしたりしている女性は世界中に存在しているのです。
「Perifit」はそのような女性の悩みを解決することを目的に作られた、心強い味方です。
※出典:https://perifit.co/
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