
大学2年生の夏休み、同級生の彼の実家に初めてお呼ばれしたときに起こった「悲劇」のお話です。大好きな彼の実家に行き、ご家族にお会いし、お泊まりさせてもらうことに。少しドキドキしながら、私はローカル線に揺られ、彼の実家へ向かいました。
彼のご家族と楽しく過ごした、その翌朝…
彼のご家族は、初対面の私をとても温かく迎えてくれました。夕飯は地元でとれた野菜をたっぷり使った水炊き鍋。彼のお父さんとお母さん、2つ年上のお姉さんと鍋を突きながら、5人で談笑しました。
とても居心地の良い夜を満喫したあと、彼とは別の客間に布団を敷いてもらって、その日はひとりで眠りにつきました。
まさかの生理襲来、真っ赤に染まる敷布団
翌朝、股下の違和感で目を覚ました私は、恐る恐る布団をはいで目の前の光景に愕然としました。お借りした真っ白な敷布団に「お漏らしかな?」と言わんばかりの、大きな赤茶色のシミが広がっていたのです。そう、まさかの生理がきていました。
現実逃避から一瞬思考が止まってしまったた私ですが、10分ほど頭を抱えたあと、勇気をもって彼のお母さんに謝ることを決意。急いで新しい下着に替え、明かりの漏れるリビングへ足を運びました。
彼のお母さんの神対応に、泣きそうになる…
幸いリビングには、お母さんのほかに誰もいらっしゃいませんでした。私はお母さんを見るなり「用意していただいたお布団を生理で汚してしまいました。本当にすみません」と頭を下げました。
申し訳なさと恥ずかしさで泣きそうになっていな私に、彼のお母さんは「そんなこと気にしなくていいのよ。女の子なら当たり前のことなんだから」と笑い飛ばしてくださり、流れるような手付きで布団の後始末をしてくださいました。
また、朝食後に廊下ですれ違うとき「あの子(彼氏)やお父さんには言わないから、安心してね」と声をかけてくださり、そのやさしさに私は再び泣きそうになってしまいました。
いろいろな意味で終始ドキドキが止まらなかった彼の実家でしたが、彼のお母さんの神対応やご家族の温もりにふれ、結果的には彼の実家が大好きに。私も彼のお母さんのような、やさしく懐の深い女性になりたいと思いました。また、彼の家や実家にお泊りするときは、万一に備えて、普段より入念な生理対策が必要!という教訓も得られた、貴重な経験となりました。
監修/助産師REIKO
文/鮭いくらさん
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