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「フリーランス国際協力師」として活動する原 貫太さんは、世界で起きている貧困問題、人権問題、環境問題など国際問題を取材し、その実情を出版や講演活動、登録者数13万人を超える(記事公開時)自身のYouTubeチャンネルなどで発信しています。
原さんが見てきた世界のリアルは、普段日本で暮らしている私たちにとって衝撃的なものばかり。それと同時に考えさせられることが多くあります。今回は、51万回再生(記事公開時)されている「アフリカの生理事情」についての動画をご紹介。原さんがアフリカのウガンダ共和国に滞在し、現地で見た「生理と貧困」問題について語ります。
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日本に住んでいる私たちからすると、「生理」でつらいことといえば生理痛やPMS(月経前症候群)などが挙げられることが多いかと思いますが、原さんによると、アフリカの女性にとって生理での一番の問題は、経済的な問題で生理用品が購入できないことなのだそうです。
ウガンダで購入できる一般的な使い捨てナプキンは、日本円で1パッケージ500円~600円ほど。1回の生理で1パッケージ使うと考えると月に500〜600円程度はかかることになります。
値段だけで比較すると、日本と同じ程度の価格で高すぎるという印象はありません。しかし、原さんが言うには、ウガンダの平均月収は日本円で約11,000円。国民の41%が1日200円以下で生活をする「絶対的貧困」層にあたると言います。そのため、現地の生活水準から考えると、使い捨てナプキンは高級品として捉えられているのだそうです。
また、原さんが取材したウガンダ北東部の農村地域では、そもそも使い捨てナプキンが売っているお店がないということも。
こうした理由から、貧困層の女性たちは生理がきても、使い捨てナプキンを使用することができずにいるのだそうです。
それでは、現地の女性たちは生理期間をどう過ごしているのでしょうか。原さんが、現地の女性に話を聞きます。
女性によると、「古着を下着の中に入れたり、マットレスの切れ端を使ったりしていました」とのこと。ナプキンの変わりに何か布をあてがって、経血をしのいでいるということですね。
また、木の枝や葉っぱなどを集め、それをお股にあてがうこともあるとのことで、驚きです。
しかし、不衛生なものをあてがうことで感染症への危険があるほか、古着や切れ端などのボロ布では経血を受け止めきることはできません。原さん曰く、経血モレや経血モレによって服が汚れてしまうことが恥ずかしく、「生理になると学校に行けず、1日中家にこもっている」という女性もいるそうなのです。
生理期間に学校を休まざるをえなくなり、授業についていけず十分な教育を受けることができないまま学校をやめてしまう女性も。すると、安定した収入を得られる職業に就くことも難しくなり、貧困から抜け出せない……という「貧困の連鎖」が続いてしまっているのがウガンダの実情なのだそう。
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