
母の代わりに祖母と暮らしていた私。あるとき漏らした祖母の言葉をきっかけに、性について、生理について祖母に聞くことがタブーになりました。生理の知識を何も得ないまま成長したことで、中学生のとき大恥をかいてしまったのです。
性教育がタブー視されていたわが家
幼いころから母親がいない環境のなかで育ってきた私。そのため、母親に代わってずっと私の世話をしてくれたのが、一緒に暮らしていた祖母でした。
そんな祖母との生活で困ったことがあります。小学3年生のとき、体の変化について気になった私は、図書館で関連書籍を借りて持ち帰ったことがありました。その本を見た祖母は、私に向かってはっきり、こう言ったのです。
「そんなイヤらしい本を読んで」。
生理について大人に聞けないまま成長
祖母がどんな意図をもって言ったのかはわかりません。でも、この言葉を聞いた私は、「家で性に関する話題を出すことはタブーなんだ……」と感じてしまい、このとき以降、性について聞くことができなくなりました。
そのころ、家にナプキンやおりものシートなどなく、トイレのゴミ箱なんて存在していませんでした。本当は生理について聞きたい思いはあったのですが、そのきっかけがつかめないまま成長。だから、おりものの存在も知らず、当然、ナプキンとおりものシートの違いも知らずに大きくなりました。
中学生になると、ますます困ったことになりました。生理がきて体に変化があらわれた友だちが増え、会話の内容も性にまつわることが多くなったのです。まだ体の変化がなかった私は、生理の話題にまったくついていけません。誰かに聞くこともできず、みんなの話に合わせて相づちを打つのみです。
知ったかぶりで結局恥をかくことに…
ただ、知っているふりを続けることに限界を感じていた私は、勇気を出して聞くことを決心。私の周りにはおませな友だちが多かったので、絶対に言いふらさないと確信できる友だちに、ようやくコソッと聞きました。
それでも結局、いつものように知ったかぶりをしていたら、ナプキンとおりものシートの違いを知らなかったことがバレてしまい、恥ずかしい思いをしましたが……。
まとめ
当時の私は、ただ体の変化や命について知りたかっただけ。今のようなネット社会ではなかったので、知りたいことを得るには友だちか大人を頼るしかありませんでした。ましてや性教育というデリケートな内容。正しい知識があれば、こんなに困ることも悩むこともなかったと思うと、タブーにしないで教えてもらいたかったです。
監修/助産師REIKO
文/もーりー2児ママさん
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