排卵後の卵子の寿命はどのくらい?タイミングは取らなくて良いって本当?

排卵後の卵子の寿命はどのくらい?タイミングは取らなくて良いって本当?

妊娠に欠かすことのできない卵子ですが、みなさんは卵子についてどのくらいご存知ですか? 実は卵子にはみなさんが知らないような不思議な話がたくさんあるんです。卵子のことを知ることで、ご自身の体のこと、命のことをより深く知ることができるかもしれません。そこで、意外と知られていない卵子について、浅田レディースクリニック理事長 浅田義正先生のお話を交えて紹介していきたいと思います。今回は、「排卵後の卵子の寿命」に関するお話です。

排卵後の卵子の寿命はどのくらい?

卵巣から排卵された卵子は、卵管の先にある卵管采(らんかんさい)から取り込まれます。一方、腟内で射精された精子は、子宮内から卵管へと進んでいきます。そして、卵管膨大部で受精し、成長しながら子宮内へ移動、着床することで妊娠が成立します。

精子の寿命は、腟内に射精されてから72時間から120時間(3~5日間)に対し、卵子の寿命は、排卵されてから24時間と言われています。これは、排卵から2日後の妊娠率が0%に近くなることから、卵子の寿命が尽きたと考えられているからです。

しかし、浅田先生は「不妊治療の際に排卵直前の卵子を培養しますが、たとえ受精しなかったとしても卵子は2〜3日は確実に生きています。排卵から2日後の妊娠率が0%に近くなるのは、卵子の問題ではなく着床環境の変化によるものでしょう」とおっしゃいます。

実際妊娠の詳しいメカニズムはまだ明らかになっていないと言われています。今のところ、排卵後の卵子の寿命は24時間とされていますが、もしかしたらもっと長生きなのかもしれませんね。

妊娠しやすいタイミングとは?

排卵日当日が1番妊娠しやすいと考える人が多いかもしれませんが、排卵日は1番妊娠しやすいタイミングとはかぎりません。最も妊娠しやすいのは排卵日2日前と言われています。基礎体温法、排卵検査薬など自分で排卵日を予測することは可能ですが、少しの要因でホルモンバランスは崩れやすいので、ピンポイントで排卵の時期を予測することは難しいというのが現状です。

浅田先生いわく、「排卵された卵子が卵管膨大部にたどり着くよりも先に精子が先にたどり着いて卵子を待っている状態のほうが、妊娠しやすいという結果があります。つまり、排卵検査薬などを使って排卵日がわかってから性交渉をしても妊娠率は低いということになります。ですので、排卵前後の1週間でよいので、そこで2〜3回性交渉すればほとんどの人は妊娠することができます。2〜3日に1回性交渉ができていれば100%タイミングが合っているので排卵日を気にしないで性交渉したほうがよい」とのことです。

妊娠するには、排卵のタイミングや卵子と精子の寿命を考えた上での性交渉がポイントとなります。しかし、ポイントはそれだけではありません。次回は、「妊娠の期限」についてお話ししたいと思います。

著者:助産師 REIKO
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

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