【管理栄養士解説】「生理前のイライラ、血糖値が原因かも?」コンビニおやつでイライラ撃退!
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普段はなかなか「血糖値」を意識することはないかもしれません。だけど、生理前についつい爆食いしちゃう!そんな時、体の中では何が起こっているのでしょうか? 気をつけたい血糖値のこと、管理栄養士がマンガで分かりやすく解説します♪
※マグネシウムとチョコの意外な関係!?前回の記事はこちらから!
https://moon-calendar.jp/knowledge/5577/
さて、前回はマグネシウムというミネラルについてお話ししましたが、今回チョコレートくんが伝えたいのは「血糖値」のことなんですって。
血糖値といえば、職場の健康診断結果に書いてあった数値!と思い当たる人もいるのではないでしょうか? チョコレートくんの言うように、健康診断では問題がなくても、気をつけたいことがあるかもしれません。まずは、「血糖値ってそもそも何?」という疑問からお答えしましょう!
血糖値とは、血液中のブドウ糖の量のことなんです!
ブドウ糖は糖質の最小の単位で、私たちが普段食べている白米やパンの中にも長く繋がった形で存在しているんですよ(でんぷんと呼ばれるものです)。
その長く繋がった鎖を、体内で消化することで細かくしていき、最終的にブドウ糖の形になって血液中に入ることで、血糖値が上がるという仕組みなんです。
上がった血糖値を下げるために分泌されるのが、インスリンというホルモン。
インスリンの働きによって、ブドウ糖が血液中から体内の細胞へと取り込まれ、エネルギー源として使われると、今度は血糖値が下がるんです。
ちなみに、ブドウ糖そのものがコンビニなどで販売されているのを見たことがある人もいるかもしれません。これは、白米やパンのように長く繋がった形だと、消化してエネルギー源にするまで時間がかかってしまいますが、ブドウ糖は最小の単位なので、体内ですばやくエネルギー源として利用できるということなんです!
仕事や勉強に疲れて、シャキッとしたい!というとき、適量であればブドウ糖は役に立つ場面もありますね。
また、二日酔いの時は血糖値が下がってしまい「低血糖」の状態に陥ってしまうこともあります。低血糖によって体がだるくなったりフラフラしたりしている場合、ブドウ糖を食べることで回復の手助けになるかもしれません。
では、生理前に、無性に甘いものやご飯やパン、パスタなどが食べたくなって、爆食いしてしまった場合、体内では血糖値がどうなっているのでしょうか?これらの食品には糖質も多く含まれているわけですが…
急激に血糖値が下がるとき、眠気やイライラを引き起こすとされているんです。
このような血糖値の乱高下は「血糖値スパイク」と呼ばれ、健康診断では正常でな人でも血糖値スパイクを起こしている可能性があるそう! 急激な血糖値の変化は血管のダメージに繋がって、動脈硬化などに繋がると考えられていますし、血糖値スパイクの放置は糖尿病に移行してしまう恐れもあるんです。
しかも、生理前はホルモンの影響でインスリンが効きにくい状態。そのため、個人差はありますが、インスリンがいつも以上に必要となってしまうので、やはり食後に急激に血糖値の低下が起こってしまう恐れがあり、特に気をつけたいものなんです。
生理前の眠気やイライラには他の要因も考えられますが、普段の食事に少し工夫をすることで対策ができるかもしれません。
チョコレートくんが言うように、無理に食べるのを我慢してもうまくいかないこともありますよね。その場合は、血糖値の急激な上昇を抑えてくれる食物繊維をうまく利用した食事方法がおすすめですよ♪
・主食を食物繊維を多く含むものに変える
→白米を玄米に、白い食パンをライ麦パンや全粒粉のパンに変えるなど。さつまいもなどを主食代わりにするのもおすすめですよ。
・食物繊維を多く含むものから食べる
→サラダや小鉢など、食物繊維を多く含む野菜や海藻を使った料理を先に食べるよう心がける!
・おやつに食物繊維の多いものをチョイス!
→最近はスーパーでもアツアツの焼き芋が売られていますし、ナッツは食べきりサイズのものが販売されていたりと種類豊富です。また、ブラン(小麦の表皮)入りで食物繊維豊富なクッキーなども販売されていますから、食べ過ぎに注意しつつ活用するのもおすすめです。
食事だけでなく、運動を心がけることも大切ですね。ランチの後に少しストレッチをしたり、エレベーターを使わず階段で移動してみたり…ちょっとした運動でも、積み重ねることが大切ですよ。無理なく続けられる、自分なりの工夫を見つけられるといいですね!
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