「あのお家は…って思われたら…」子どもに生理を伝える際、親が一番不安に思っていることって?【専門家取材】
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婦人科系の病気や、生理にまつわる疑問について解説した医師監修記事。
緊急避妊薬と呼ばれる薬はひとつだけではありません。また、緊急避妊薬の処方は現在(2021年1月時点)では、婦人科受診またはオンライン診療でのみ可能となっていますが、処方してもらう場所によって違いはあるのでしょうか。気になるところを詳しく解説します。
教えてくれたのは…
こまがた医院院長 駒形依子(こまがたよりこ)先生
東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
緊急避妊薬は、排卵を抑えるホルモンを含んでいる薬で、排卵を抑えることで、受精を防ぎます。この緊急避妊薬にはいくつか種類があり、どれも鎮痛剤としてよく知られているロキソニンより小さな錠剤です。ただし、薬によってホルモン含有量が違い、服用方法、値段に違いがあります。
1錠を1回だけ飲むタイプはアフターピルと呼ばれ、現在よく使われている薬です。そのほか、中容量ピルを時間を空けて2錠を2回飲む、ヤッペ法と呼ばれるタイプがあります。
診察費を除いた価格については、1錠を1回だけ飲むアフターピルよりも、2錠を2回飲む中容量ピルのほうが安く設定されています。しかし、傾向として中容量ピルを用いる方法は、他のタイプと比べて強い副作用が出ることが多いと知られています。
また、アフターピルには、1錠を1回だけ飲むタイプと同じ成分・同じ効果のジェネリック薬もあります。
1錠を1回飲むアフターピルは、72時間以内のできるだけ早いタイミングで飲みます。
中容量ピルを用いた方法の場合は、1回目は72時間以内のできるだけ早いタイミングで、2回目は1回目を飲んでから12時間後に飲みます。前述したように、このタイプは他のタイプに比べると強い副作用が出やすいと言われており、1回目に副作用の症状が出た場合、2回目も同じ症状が出る可能性が高いです。
また、1回目に飲んだ時間によって2回目を飲む時間が早朝や深夜になることもあり、飲み忘れてしまう人が多いというデメリットがあります。
なお、昔は避妊に失敗したタイミングから72時間以内(体内で精子が活動できる時間内)であればいつ服用してもいいとされていましたが、現在は早ければ早いほどいいとされています。理由は、緊急避妊薬による避妊は、排卵を抑えることで有効になるからです。避妊に失敗してから、緊急避妊薬を飲むまでの間にすでに排卵をしてしまった場合は、緊急避妊薬を服用しても避妊することはできません。
以上のように、どの緊急避妊薬でも原則72時間以内の、できる限り早いタイミングで服用するのがベストです。
処方される緊急避妊薬は国内で認可されているものなので、婦人科とオンライン診療で薬に違いはありません。ただ、どの緊急避妊薬を処方されるかで飲み方と値段が変わるので、事前にどのアフターピルを処方しているのかを確認しておいたほうがいいでしょう。
婦人科受診・オンライン診療ともに、どの緊急避妊薬を取り扱っているかによるので、選べることもあれば選べないこともあります。1種類しか取り扱っていない場合もあれば、どの種類も取り揃えている場合もあるので、クリニックのホームページや電話で事前に確認するか、診察の際に処方できるアフターピルの種類を聞いてみるのもいいでしょう。
緊急避妊薬と一言で言っても種類があり、ホルモン含有量や飲み方、値段が違います。必要になったときには、どんな違いがあるか理解しておきたいですね。
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